英語学習者でリスニングやスピーキングが苦手と感じているあなた。
このような悩みをお持ちではないですか?
- 知っている英単語なのに聞き取れない…
- カタカタ英語になってしまい相手に伝わらない…
- 正しい英語の発音ができない…
これまさにボクのことだよ。
特にリスニングが苦手…
簡単な英単語すらうまく聞きとれないんだ。
こんにちは、Jolly Phonics(ジョリーフォニックス)トレーニング受講者のぴっぴです。
今回はスピーキングやリスニングがとくに苦手だという方におすすめの『フォニックス』について紹介します。
フォニックス?
フォニックスは、英語圏の子どもたちが正しく読み書きできるよう使われてきた英語学習法です。
最近では日本でも、子どもの英語学習だけでなく「大人の発音矯正」にも役立つとして英語学習に導入されることが増えてきました。
フォニックスを一言でいうとアルファベットのつづりと発音の規則性です。
き、規則性…?
フォニックスをマスターすれば正しい英語の発音が身に付き、ネイティブのような綺麗な英語が話せるようになります。
また正しい発音が聞き取れるようになるので、リスニング力も飛躍的に向上するとされています。
私はJolly Phonicsというフォニックスのトレーニングを受けて、その重要性を学びました。
それではフォニックスについてさっそくみていきましょう!
- フォニックスとはなにか
- フォニックスはどんな人におすすめか
- フォニックスのメリット・デメリット
- フォニックスの具体的な勉強方法
フォニックスとはなにか
フォニックスとは「アルファベットのつづりと発音の規則性」
フォニックスを一言でいうと「アルファベットのつづりと発音の規則性」。
アルファベットには「文字の名前」と「音」の2種類があります。
文字の名前を「アルファベット読み」、実際の音を「フォニックス読み」と呼んだりします。
- 文字の名前 (アルファベット読み)
- 音 (フォニックス読み)
ABCを「エービースィー」と読むのは文字の名前(アルファベット読み)で、ほとんどの人が知っていますよね。
では、「音」についてはどうでしょうか?
「B」の音はなんていうか知ってる?
「ビー」でしょ。
実は「ビー」は文字の名前で、実際の音は「ブッ」っていうんだよ。
B「ビー」というのは文字の名前で、いわゆる「アルファベット読み」です。
実際の音(フォニックス読み)は「book (ブック)」のように「ブッ」となります。
「A、B、C、D…」の音は、フォニックス読みだと「ア、ブッ、クッ、ドゥッ」となります。
その他のアルファベットもすべて、「アルファベット読み」とは違う「音」を持っています。
この「正しい音」を学ぶことこそが「フォニックス」なのです。
アルファベット読みしか知らなかった…
日本の英語教育では「アルファベット読み」しか習わない
現在の日本の英語教育では「アルファベット読み(文字の名前)」しか教わらず、「フォニックス読み(音)」を習う機会はほとんどありません。
しかしネイティブのような綺麗な英語に近づくには、「フォニックス読み」をマスターすることが必須です。
英語の「フォニックス読み」を楽しく覚えられる、こちらの「フォニックスソング」を聞いてみてください。
フォニックスがどんなものかイメージが湧きます。
「読む」「書く」に重きを置かれた英語教育を受けてきた私たち日本人は、一般的に「聞く」「話す」が苦手だと言われています。
その原因のひとつが「フォニックス読み」を知らないこと。
「フォニックス読み」を知らなければうまく発音できないので、相手に伝わる英語が話せません。
また逆に、知っている簡単な英単語であっても「フォニックス読み」を知らなければ聞きとることができないのです。
「フォニックス読み」を知らないから、話せないし聞きとれないんだね。
フォニックスには基本的な42の音がある
それじゃあ「S」のアルファベット読みはなんていう?
Sは「エス」だよね。
アルファベット読みでは「エス」ですが、フォニックス読みだと「ス」。
また後ろにHがついて「SH」の場合だと「シュ」という音になります。
フォニックス読みにはこのような規則性があるのです。
この法則を学ぶのがフォニックスなんですね。
フォニックスには42の基本的な音があります。
フォニックスでは、26字のアルファベットをどのように組み合わせて44音を表すかについて学んでいきます。
英語を読めるようになるには、「フォニックス読みのルールや規則性」をマスターする必要があります。
日本語の50音順 ≒「アルファベット+フォニックス」
日本語の「あいうえお」50音では、「文字の名前」と「文字の音」が同じです。
ですので50音順を習ってしまえば、そのまま文字が読むことができます。
そうだね。
「あ」の文字は「あ」と発音するし、「い」の文字は「い」と発音するもんね。
しかしアルファベットでは「文字の名前」と「文字の音」が違うので、AからZまでの26文字を覚えても、単語や文章を読むことはできません。
たとえば「box」はなんと読むでしょうか。
「b([b]=ブッ)」「o([a]=オ)」「x([ks]=クス)」
フォニックス読みだと「ブォックス」です。
アルファベット読みで「b」を「ビー」、「x」を「エックス」とかは読まないですよね。
日本語は「文字の名前と音が一緒」で、
英語は「文字の名前と音が違う」んだね。
だから英語では、フォニックスで「文字」と「音」を結びつけるルールを学ぶ必要があるんですね。
てことは、「アルファベット」と「フォニックス」はセットで勉強するってこと?
その通り♪
日本語の50音を学ぶのと、英語の「アルファベット」と「フォニックス」を学ぶのは、同じような位置づけです。
つまりフォニックスを学ぶのは「アルファベット」を学ぶのと同じくらい大事で、英語の勉強の基礎の基礎ということになります。
英語圏の子どもがフォニックスを習うのは、日本人が「あいうえお」を習うのと同じ感覚なんだね。
フォニックスがおすすめの人
フォニックスは、とくにこのような人におすすめの英語学習法とされています。
- 幼少期の子ども
- 自分の話す英語を聞き取ってもらえない人
- ネイティブのような綺麗な英語が話せるようになりたい人
- リスニングが苦手な人
フォニックスの効果とメリット4つ
フォニックスをマスターすると一体どんな効果があるの?
フォニックスを身につけるメリットは、正しい発音を学ぶことで「話す・聞く・書く・読む」のすべての力がアップすることです。
ネイティブのような綺麗な発音が身に付く
1つ1つの正しい音を組み合わせることができるので、ネイティブのようなきれいで正しい発音を身につけることができます。
相手に伝わらない日本人特有のカタカナ英語とはおさらばですね。
英語にはたとえば「th」「ch」「sh」など、日本語にはない音がたくさんあります。
しかしフォニックストレーニングをすることで、正しい発音を身に付けることができます。
重森ちぐささんという英会話講師の方のYouTube動画で、フォニックストレーニングが体験できます。
フォニックスをマスターすれば発音の規則性が分かるので、初めて見た単語でも正しく発音ができるようになります。
発音の仕方をいちいち調べる必要がなくなるってことだね!
リスニング力が上がる
フォニックスをマスターすれば1文字ずつの音を正しく理解できるようになるので、リスニング力が飛躍的に上がります。
自分の耳で聞き取れない英語は「正しい発音やスペリング」が理解できていない場合が多いです。
フォニックスで「音の構造やルールを知る」ことは、リスニング力を向上させる何よりの近道になります。
たとえば多くの日本人が苦手なLとRの音の違いも分かるようになります。
- 「light」 と「right」
- 「leader」と「reader」
- 「long」 と「wrong」
発音からスペルが予測できるようになる
フォニックスでは「アルファベットのつづりと音の規則性」を学ぶので、知らない単語でも発音からスペルを予測できるようになります。
スペルが予測できれば、辞書で単語の意味を調べるのもスムーズになりますね。
耳で聞いた英単語をスペリングできると、スペル・発音・意味の3つを同時に理解できます。
つまり、フォニックスで読み書きの基礎も養えるってことだね。
英単語の綴りを丸暗記する必要がなくなる
始めての単語でも音を聞いただけでスペルを予測できるようになるので、これまでの非効率な暗記が不要になります。
フォニックスをマスターすることで、英単語のつづりの暗記量を7割程度も減らすことができるようです。
従来丸暗記に頼っていた英単語の綴りも、昨今ではフォニックスの技能を身につけることで、その暗記量を大幅に(7 割程度:注)減らすことができるようになっています。
引用元: イギリスの学校 と シンセティック・フォニックス「フォニックスとは」
でも、大人になってからフォニックスを学ぶのは遅すぎるのかな?
フォニックスは何歳から始めても効果があるみたいだよ。
ハワイ在住Youtuberの澤さんは、35歳を過ぎてからフォニックスを始めたところ、飛躍的に英語力が伸びたそうです。
動画の中で「もっとも効果的な英語の学習方法はフォニックスを一番最初に学ぶこと」だとおっしゃっています。
フォニックスのデメリット
そんな万能フォニックスにもデメリットがあるので確認しておきましょう。
フォニックスに当てはまらない例外がある
フォニックスは完璧なルールではなく、例外も多く存在します。
つまり、フォニックスだけではすべての単語を読めるようにはならないのです。
フォニックスのルールで読める英単語は、全体の75%程度と言われています。
残りの25%はどうするの?
それ以外は、残念ながらひとつづつ覚えていくしかありません。
たとえばhave(持つ) は「ハヴ」と読みますが、フォニックスのルールに当てはめると「へイヴ」になってしまいます。
またlive(住む)は「リヴ」と読みますが、フォニックスのルールでは「ライヴ」となってしまいます。
このように、すべての単語にフォニックスが当てはまるわけではないので注意です。
英語を「理解できること」と「読めること」は別物
「英語を読み正しく発音できること」と「英語を理解すること」は別物です。
フォニックスを覚えて英語が読めるようになっても、それは「読んでいる(発声している)」だけで、必ずしも英語を理解しているわけではないのです。
フォニックスは英語学習法のひとつなので、それとは別に「英会話力」や「文意を理解する力」を鍛える訓練が必要になります。
家庭におけるフォニックスの学び方
フォニックスはどうやって勉強していけばいいの?
英語圏でない日本では、現時点において学校教育でフォニックスを習うことはできません。
しかし身の回りのツールを利用することで、フォニックスの習得は可能です。
家庭でフォニックスを学ぶのにおすすめの方法は、主に3つあります。
- YouTube動画
- 本
- ポスター
YouTube動画
今は便利な時代なので、YouTubeでフォニックスに関する無料動画をたくさん見ることができます。
アルファベット26音の「フォニックス読み」を習得できる動画
フォニックス超初心者の人には、まずは「フォニックスソング」から始めるのがおすすめです。
基本となるアルファベット26音の「フォニックス読み」を、歌と一緒に楽しく習得できます。
英会話教師の重森ちぐささんのフォニックス動画です。
さすが英語教育のプロ、初心者でも分かりやすいように、舌の動きや口の開け方など具体的かつ丁寧に解説をしてくれています。
カナダ出身のジェームズさん&かずささんのチャンネル『英会話 リアライズ 神戸』の動画で、横からのアングルも交えてフォニックス読みを丁寧に教えてくれています。
ネイティブの発音や口の動きを学べるのは嬉しいですね。
42の基本の音を学ぶ
フォニックスの基本となる42音を習得できる動画です。
「シンセティックフォニックス法」という学習法を使うジョリーフォニックスの動画では、歌で楽しく五感を使いながら42音を覚えることができます。
フォニックス特化チャンネル
フォニックスに特化した『あいうえおフォニックス』。
「アリー」と「ファジー」というキュートな先生から、会話形式で楽しくフォニックスを学ぶことができます。
2人はLA在住のバイリンガルなので、本格的な英語の発音が効けます。
コミカルで可愛いアニメーションが効果的に用いられていて、とても分かりやすく飽きることがありません。
私はこのチャンネルが1番お気に入りで、よく見ています。
今回紹介した動画だけでなく、YouTubeで「フォニックス」と検索すると様々な動画がでてきます。
自分が学びやすいチャンネルを選んで、動画を見ながら発音練習をしてみてください。
動画なら楽しく学べそうだね♪
本
英語教育のプロである齋藤留美子さんの著書で、こちらは大人向けの本です。
「フォニックスのルール」についてオールカラー、イラスト入りで、楽しくかつ丁寧に解説されています。
同じく齋藤留美子さんの著書で、こちらは子ども向けです。
小学校英語の副教材としても使われている本です。
CD2枚と練習ノートも付いています。
こちらはYouTube動画でも紹介した『あいうえおフォニックス』が出版した本です。
相変わらずの可愛いイラストで楽しくフォニックスを学べます。
QRコードからYouTubeに飛べるので、動画と併用して使うのがおすすめです。
ポスター
フォニックスをマスターするために大事なのは、日常のなかで何度も口に出してみることです。
ポスターを部屋に貼っておくのは効果的で、ふとした瞬間やすきま時間に目に入ると覚えやすくなります。
アルファベットと発音記号の組み合わせだけでなく、詳しい発音方法まで解説されています。
これは大人が使ってもいいですね。
まとめ
フォニックスは「アルファベットのつづりと発音の規則性」です。
フォニックスをマスターすると、「話す・聞く・読む・書く力」すべてのスキルアップが見込めます。
もしもこの記事を読んでフォニックスに興味が湧いた人は、ぜひ今日からフォニックスの勉強を始めてみてくださいね♪
私もまだまだ勉強中なので、楽しみながら頑張ります!
ボクもフォニックスソングから始めてみようっと~♪
- 世界中の先生と英会話を楽しみたい人におすすめ
▶DMM英会話 - レベル別カリキュラムや充実サポートを受けたい人におすすめ
▶レアジョブ英会話 - とにかくたくさん話したい!コスパ重視の人におすすめ
▶ネイティブキャンプ - 講師の質の高さ重視・独自の反復システムを受けたい人におすすめ
▶オンライン英会話hanaso