こんにちは、世界一周経験者のぴっぴです。
みなさん!中東といえばなにを思い浮かべますか?
砂漠、灼熱の太陽…そんなものをイメージする人も多いかもしれません。
砂漠のイメージは強いかな。
あとちょっと危険なイメージがあるかも…
ところがどっこい。
中東イスラエルの中心地テルアビブを訪れたとき、私をふくめ多くの日本人が抱く中東のネガティブなイメージとのギャップに驚きました。
そこにあったのは、青いビーチが広がる先進的でモダンな国際都市。
めちゃくちゃ綺麗ー!!
砂漠じゃなくて海がある!
自由で開放的な空気に満ち、あらゆる多様性が受け入れられ、人がフレンドリーで治安も抜群によく…本気で住みたいと思いました。
今回は「中東のシリコンバレー」とも呼ばれる中東イスラエルの中心地テルアビブの魅力や見所を6つご紹介します。
私が旅したのは2016年ですが、2021年現在の情報もお伝えしますね。
どんな場所なのか気になるー!
エルサレム編▼
パレスチナ編▼
テルアビブの基本情報
1909年に建設されたユダヤ人の街
テルアビブは1909年に建設されたばかりの新しいユダヤ人の街です。
この街には様々な人種が集い、独自の発展を遂げてきました。
ユダヤ人移民によってテルアビブが建設され始めたときは、ただの荒涼とした砂丘だったといいます。
1948年にテルアビブでイスラエル国家樹立が宣言されました。
イスラエル自体がすごく新しい国なんだね。
イスラエル経済の中枢を担う
テルアビブはイスラエル経済の中心で、人口は約43万人。
イスラエルの首都はエルサレムですが、国際的にはテルアビブが首都としてみなされ各国の大使館が置かれています。
ハイテク産業が発展している都市として有名で「中東のシリコンバレー」として世界の注目を集めています。
高層ビルがいっぱいだー!
ほか中東諸国のように石油などの資源に恵まれていないイスラエルではハイテク産業が発展しました。
イスラエルではたくさんのベンチャー企業が活躍しているんです!
テルアビブの気候
テルアビブは地中海沿岸に位置する地中海性気候で、年間を通してとても過ごしやすいです。
海流の影響を受けたテルアビブには次のような特徴があります。
- 夏は暑くなりすぎず雨が少ない
- 冬は比較的温暖で雨量が増える
テルアビブでは5月~10月頃が雨期で、ベストシーズンは11月~4月頃までの乾季。
冬でも気温は9度~10度くらいで、日本の春や秋と同じくらいの季節感で過ごしやすい。
ぴっぴ
私が訪れたのは11月末でしたがとても温暖で、薄手のジャケットがあれば十分でした。
こちらは当時撮った写真ですが、11月でも皆さんわりと薄着ですよね。
日本からテルアビブまでの行き方
日本からテルアビブまでは直行便がなく、アジアやヨーロッパの空港で乗り継いで行くのが一般的です。
所要時間は(乗り継ぎ時間をのぞいて)およそ15~18時間。
こちらはイスラエルの玄関口、ベン・グリオン国際空港です。
2019年5月、イスラエルの航空会社エルアルはテルアビブ~成田に毎週直行便3便を2020年3月から運航させると発表していました。
しかし現在はコロナの影響を受け難航しています。
各自で最新情報をご確認ください。
テルアビブの見所・おすすめ観光スポット
ここから色んな顔を持つテルアビブの見所や観光スポットを紹介します!
美しい地中海ビーチ
まずはなんといっても美しい地中海ビーチ。
中東というと「砂丘」のイメージが強いかもしれませんが、テルアビブは地中海リゾートなんです。
テルアビブの地形は縦長になっていて、西側はすべて地中海に面しています。
ビーチが縦に7km延々と続く独特な地形をしているのです。
イスラエルが地中海に面しているという認識がなかったので驚きました。
モダンなビル群や白い砂浜、エメラルドグリーンの美しい海のコラボは本当に美しいです。
きれい~!!
海岸沿いには綺麗に整えられた遊歩道がずーっと続いています。
みんなランニングしたりサイクリングしたり、とても自由で開放的な空気感。
私が訪れた時期は11月末でさすがに誰も海で泳いでおらず、水が透き通っています。
あら、こちらの逆立ちおじさんはどちらさま?
彼の名は「ベングリオン」、イスラエルの初代首相です。
1948年にアラブ諸国と戦って独立を守った英雄として「建国の父」と称えられています。
考え事をするときによく逆立ちをしていたそうなんです。
ベン・グリオン国際空港の名前は初代大統領からきているんだね。
ビーチ沿いにたくさんの休憩スポットがあるのですが、私はこちらのベンチが気に入りました。
ポカポカした陽気でとても気持ちいい。
美しい地中海を目の前に、心地よい風に吹かれながらウトウト…
ここで1時間ほど昼寝しました (笑)。
この時期のテルアビブにおける最高の過ごし方かもしれない。
夕焼けの地中海は溜息が出るほど美しかった・・・
さざ波が絵画みたいに綺麗…
ビーチ沿いのレストランで食事するもよし、サイクリングやジョギングをするもよし、なにもせずただひたすらのんびりするもよし。
地中海リゾートをとにかく満喫すべしです♪
ストリートアートやモダン建築を楽しむ
テルアビブは才能あふれる芸術家たちが集まる場所です。
街歩きをしていると、いたるところで素敵なストリートアートやモダン建築に出会うことができるんです。
面白い構造のモダン建築。
時代の最先端の現代アートや建築がたくさんあります。
ストリートアートはそのメッセージ性を考えるのも楽しいですね。
The pictures of street art we’re showing here were taken in Tel Aviv, probably the coolest city in the Mediterranean. More specifically in the Florentine neighbourhood of Tel Aviv. Be sure to go look for this street art when in Israel! #israel #telaviv #travelcouple #tourism pic.twitter.com/sPpGhiZcvy
— AlongCameAnElephant (@aca_elephant) June 13, 2020
顔の中にポスト (笑)。
こちらはARを使ったテルアビブのストリートアートツアーだそう。
Amazing AR Street Art Tours In Tel Aviv! #AR App by Artivive Inc is now available on Catchar. Check it out 👉 https://t.co/A2QWEGhurK
–#arkit #arcore #magicleap #hololens #vuforia #mixedreality #ai #augmentedreality #sparkar #ar #augmentation #arvr #zappar #blippar #ar #ptc pic.twitter.com/xqmWYp43vG— Catchar: The #1 AR community (@catchar) May 6, 2020
アートに命が宿ったみたい!
面白いね。
In addition to the incredible beaches, #TelAviv has some amazing street art pic.twitter.com/XLnG8mJcdy
— Anna Ahronheim (@AAhronheim) October 5, 2019
Good morning #telaviv #telaviv street #art #israel https://t.co/S662brLkyX pic.twitter.com/SmdYbtQMRw
— Russell Wolff (@RussellWolff) December 13, 2016
海水浴をモチーフにしたこちらのアートも、個人的にすごく好きでした。
イスラエル最大の美術館『テルアビブ美術館』には、有名画家の作品が多く展示されています。
こういった美術館めぐりも楽しそうですよね。
世界最大規模の「レインボープライド」
テルアビブはゲイフレンドリーな場所としても有名で、街中でゲイカップルを見かけることも珍しくありません。
テルアビブで毎年6月に行われる『レインボープライド』は国をあげた観光イベントで、世界中からゲイの観光客が訪れています。
LGBTQ+の性的マイノリティの権利向上のデモ活動。
毎年4〜6月ごろに世界的に行われており、テルアビブはアジア最大規模。
日本でも「東京レインボープライド」が開催されている。
こちらは2019年にテルアビブで開催された「レインボープライド」の様子です。
While the Palestinian Authority bans LGBT activity in the West Bank, the annual Tel Aviv Pride is the largest LGBT parade in Asia. pic.twitter.com/WoPtwABOxY
— Greg Price (@greg_price11) August 19, 2019
VIDEO: Thousands of people gather along the beach in Tel Aviv to participate in the Gay Pride parade as they hold rainbow flags and march through the city pic.twitter.com/XUXexYNir8
— AFP news agency (@AFP) June 14, 2019
およそ25万人もの人が参加したそうです。
すごい熱気!!
テルアビブにはゲイビーチもあります。
Tel Aviv Gay Beach – https://t.co/9vJeqyTaTo pic.twitter.com/Xs5IvEC46K
— Tel Aviv City (@AvivCity) February 20, 2019
多様性を積極的に受け入れていこうとする姿勢がとても素敵だな~と感じます。
ビーガンレストランで食事
イスラエルは世界でもっとも国民に占めるビーガンやベジタリアンの割合が多い国。
とくにテルアビブは「ビーガンの聖地」と呼ばれるほどビーガンフレンドリーな街としても知られています。
街のいたるところにビーガンやベジタリアンのレストランがあり、観光客向けに「ビーガンフードツアー」まで開催されているんです。
卵や乳製品を含む、動物性食品をいっさい口にしない「完全菜食主義者」のこと。
なぜイスラエルはビーガンが多いの?
イスラエルはもともと70カ国以上の移民により形成された国家。
ゆえに世界各国から持ち込まれた多様な食文化があるんです。
新しい国だからこそ、伝統に縛られない新たな食文化が定着していったんですね。
テルアビブにいったらぜひビーガンレストランで食事を楽しんでみてください!
ビーガンフレンドリーレストランのお料理、すごく美味しそうなものばかりです。
The Best Vegan Restaurants in Tel Aviv #travel https://t.co/Zm9yePanpL #israel pic.twitter.com/nHPnc05Tll
— Gabriela Here&There (@Ghereandthere) June 24, 2020
One of the best Druze restaurants in israel can be found not in a druze town but in Tel Aviv and It’s Vegan.
Khudari Vegan Restaurant
Carlebach Street 39, Tel Aviv Israel pic.twitter.com/W2S9u00TyR— أماني (@Amani90__) February 5, 2020
Our next vegan restaurant adventure: Café XoHo, Tel Aviv https://t.co/W6TkXf7iH9 pic.twitter.com/s2RBQDSaOU
— FARM Animal Rights (@FARMUSA) November 19, 2019
見た目もお洒落だしおいしそう~!
どんな味か気になる。
私はビーガンではないですが、ビーガンやベジタリアンに人気のフムス(ひよこ豆をペースト状にしたもの)が大好きです。
オールドヤッフォ
テルアビブの中心地から歩いて約30分の距離にある「オールドヤッフォ」という旧市街は、歴史を感じられる風情ある場所です。
素朴で庶民的な雰囲気で、心が安らぎます。
オールドヤッフォは紀元前18世紀からエルサレムの外港として栄え、聖書にも登場しています。
ヤッフォにある時計塔やモスクは、あのオスマン帝国に支配されていた時代の名残。
オスマン朝の支配に置かれてからは、アラブ色が強い街並みになりました。
しかし1949年にパレスチナ人が追放され、隣接するテルアビブがヤッフォを吸収合併。
現在はイスラエルの管理下に置かれています。
複雑な背景がある場所でもあるんだね…
お洒落カフェもたくさんあります。
アラブの雰囲気を感じられるマーケットも。
心惹かれる雑貨たち。
イエスの使徒ペテロが滞在していたとされる「聖ペテロ教会」です。
全世界にイエスの教えが広まるきっかけになった場所として有名だそう。
海岸沿いを散歩してみます。
心地良い風が吹いてきて、とても穏やかな気持ちになり癒されました。
テルアビブの人はすれ違うと笑顔で挨拶をしてくれて、とってもフレンドリー。
オールドヤッフォから眺めるテルアビブがとてもきれいです。
オールドヤッフォはテルアビブと雰囲気が全然違っていて、街歩きがとても楽しいのでおすすめです!
カルメル市場
テルアビブの台所であるカルメル市場はテルアビブの観光名所です。
Carmel market this afternoon, Tel Aviv. pic.twitter.com/9DVBAjTpUO
— Tamir Elterman (@Telterman) May 8, 2020
活気あふれるカルメル市場には、新鮮な野菜や果物、工芸品や美容グッズ、お菓子など、いろんな生活必需品が売られています。
Early morning in the amazing Carmel Market (Tel Aviv) pic.twitter.com/2GEXgRM6Nr
— Ben Lorica 罗瑞卡 (@bigdata) November 17, 2019
If you’re a foodie, Carmel Market in Tel Aviv is paradise. pic.twitter.com/vS1rEFsq8n
— Matilda (@_hyperseven_) February 25, 2019
市場ってワクワクするー!
レモネード150円。
フレッシュで美味しかった( *´艸`)
アクセサリー屋さん。
フードコートもあります。
散策するだけで楽しいし、お土産購入にもおすすめのスポットです♪
イスラエル旅行の注意点
物価が高い
イスラエルの物価、めちゃくちゃ高いです。
たとえばこちらの板チョコは13.9シュケル(=430円)。
もちろんモノにもよりますが、日本の2倍くらいの値段がするものも多いです。
ひぃ~!高い~!
宿代もふくめて全般的に物価が高めなので要注意ポイントですね。
ちなみに私がカルメル市場で買った野菜(トマト2個、玉ねぎ1個、ジャガイモ1個)は全部で150円ほどでした。
良心的な値段で助かった~!
私は貧乏旅だったので、イスラエルでは基本いつも自炊をしていました(笑)。
安息日(シャバット)には要注意
ユダヤ教には安息日(シャバット)という聖なる日が定められていて、その期間は労働を行わないことが求められます。
シャバットは毎週金曜の夕方〜土曜の夕方頃まで。
テルアビブはエルサレムほど厳格ではないですが、ほとんどのショッピングモール・市場・ 銀行・オフィス・公共交通機関はクローズします。
いっぽうレストラン・美術館・ミニマーケットなどは開いているところが多いです。
私がテルアビブについたのが土曜日の朝で、ちょうどシャバット期間中でした。
電車やバスなど交通機関のほとんどが止まっていたので、空港から市内まではタクシーで向かいました。
タクシーだとだいぶ高くついちゃいましたが、仕方がないですね。
イスラエル旅行の予定をたてるときは、シャバット期間にあたらないか事前にチェックすることをおすすめします。
おすすめ安宿情報
最後におすすめの安宿を紹介します。
私が実際に泊まっていたAbraham Hostel Tel Avivです。
ロケーション最高で、スタッフさんの対応が親切丁寧で、とて綺麗で過ごしやすくて…
まさに神宿でした。
朝食ビュッフェもバリエーション豊富でめちゃくちゃ美味しかったです。
フムスもあります♪
まとめ
「中東って危険そうだよ、イスラエルなんて怖いよ…」
そんなネガティブなイメージを見事に覆してくれた華やかな国際都市、テルアビブ。
多様性を受け入れ個性を尊重するカルチャーがとても素敵だと思いました。
これまでの複雑な歴史を抱えているからこそ「これから自分たちの新しい国をつくるんだ!」という強いエネルギーも感じます。
ボクたちが学べることもたくさんありそうだね。
テルアビブのさらなる発展がますます楽しみ!
中東やイスラエルについてなにか少しでも「面白い!」と思っていただければ幸いです♪