コロナの状況が落ち着いたらタイに行きたいけど、現地は今どんな感じなの?
いつ旅行できるんだろう?
ヨーロッパの多くの国が夏に向けて観光客受け入れを再開するというニュースを受けて、「アジアは?タイは?」とウズウズされている方も多いかと思います。
現地在住者の私が5月27日時点でのタイの状況をまとめました。
旅行者の受け入れについても、現時点で把握している最新情報をお伝えします。
【2020年5月26日時点】タイのコロナ状況
タイの英字新聞最大手新聞「バンコクポスト」によると、5月26日時点におけるタイのコロナ状況は以下の通りです。
これまでに感染した人数 | 3,045人(+3人) |
退院した人数 | 2,929人(+1人) |
現在入院している人数 | 59人 |
死者数 | 57人(+0人) |
新規感染者3名はすべて、海外から帰国したタイ人です。
新型コロナウイルスの1日あたりの新規感染者は1ケタ台に減っていて、経済活動も段階的に再開しています。
地域ごとに見ると、これまでのバンコクの感染者の数は1,501人。
タイ全体の感染者数の約半分を占めています。
5月初めから行動規制を段階的に緩和
タイ政府は感染の広がりは抑えられているとして、商業施設の営業再開を認めるなど、5月初めから段階的に規制緩和を始めました。
現在ショッピングモールやレストランなども少しずつ営業が再開されています。
2か月ぶりにショッピングモールや外食にいきました。
久々の外出は信じられないほど楽しくて、そのありがたみを改めて実感しました。
ショッピングモールなど各店舗の入店時にはQRコードの読み取り(感染者が出たら追跡するため)や、体温チェックなどが徹底されています。
こういった対応の速さには感心します。
ずっと閉鎖されていた公園もやっと開放されたので、久々にジョギングしに行きました。
園内に入るときも体温チェックをして、パスできたらシールを貼ってもらいます。
ベンチには、ソーシャルディスタンスを保つために「2メートルの距離をあけてください」とあります。
公園でもマスク着用は必須です。
ジョギングしながら、サイクリングしながら、みんなマスクを着けています。
マスクを外している人がいたら、警察官に「ちゃんとつけなさい!」と注意されていました。
6月30日まで非常事態宣言の再延長を決定
そんななか、5月26日にタイ政府は「5月末を期限」としていた非常事態宣言を6月末まで延長することを発表しました。
6月は規制緩和をさらに広げる予定としつつも、感染の第2波を招く恐れがあるとの理由で宣言の延長を決めたそうです。
(引用元:Bangkok Post)
6月30日まで国際線旅客機の乗り入れ禁止
5月16日にはタイ航空当局が、国際線旅客機の乗り入れ禁止期間を6月30日まで延長することを決定しました。
なお貨物便・医療・人道活動にあたる許可を得た航空機は対象から除外されます。
(参考:Bangkok Post、在タイ日本国大使館)
6月1日からバンコクエアウェイズがタイ国内線運航再開予定
バンコクエアウェイズは6月1日以降、チェンマイ・ランパーン・スコータイ・プーケットの4つの国内路線での飛行を再開すると発表しました。
結局日本人はいつタイに旅行できるの?
外国人がいつタイへの入国を許可されるかというのはまだ決定がくだされておらず「まだ分からない」というのが現状です。
現時点で、タイでは外国人の入国に対し、以下の入国制限措置をとっています。
非常事態宣言により,外国人の入国を原則禁止とする。
引用元:「外務省」海外安全ホームページ
ただし、労働許可証を有する外国人,外交団,国際機関の職員,政府の代表等に限り,健康証明書(出発の72時間以内に発行されたもの)及び出発地のタイ大使館/総領事館が発行するレター(労働許可証を有する外国人の場合のみ)の提示があれば,入国は可能となる。
現在は6月30日まで国際線旅客機の乗り入れを禁止しています。
これが7月に解除されたとしても、タイ政府は規制緩和による感染拡大に危機感を強めているので、外国人旅行客を受け入れるようになるのはまだまだ先になると予想されます。
5月27日、タイ国政府観光庁ユタサック総裁はCNNトラベルに次のように話しています。
引用元:CNN travel
「状況にもよるが、観光客が戻ってくるのは早くても今年の第4四半期頃になるだろう」
観光客が戻ってこれるのは今年の10月以降になるのではということですね…
しばらくのあいだは日本からタイに旅行するのは難しいと覚悟したほうが良さそうだね…
私たち夫婦も健康診断を受けに日本に一時帰国する予定だったのですが、いつごろ帰れるのか分かりません。
タイのコロナ対策の経緯
これまでのタイにおけるコロナ対策の経緯について、ざっくりとまとめてみました。
2020年1月30日「WHO ”PHEIC”を宣言」
世界保健機関(WHO)は、中国の武漢で発生したコロナウイルス(COVID-19)の感染拡大について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC: Public Health Emergency of International Concern)」に該当すると宣言しました。
2020年2月23日 「タイ保健省 タイ帰国後14日間の自宅待機を要請」
タイ保健省が、日本、中国、韓国、香港、台湾、マカオ、シンガポールから入国した人に対して、帰国後14日間は自宅待機とするよう要請しました。
(引用元:在タイ日本国大使館)
私たち夫婦は日本に一時帰国していて、2月25日にタイに戻りました。
夫が突然テレワークになり「大変な事態だ」と認識し始めたのもこの頃でした。
2020年3月11日「WHO パンデミック宣言」
世界保健機関(WHO)はジュネーブで会見を開き、新型コロナウイルス(COVID-19)は「パンデミック」だと宣言しました。
2020年3月21日 「バンコクの26種類の施設閉鎖が決定」
バンコク都知事は3月22日から4月12日までの間、新型コロナウイルス感染症2019(COVID-19)の感染予防のため、バンコク都内の人々が集う26種類の施設を閉鎖することを発表しました。
これによりスーパーや薬局など生活必需品を販売する店以外は営業ができなくなりました。
(引用元:在タイ日本国大使館)
2020年3月26日 「タイ政府 非常事態宣言を発令」
タイ政府が3月26日から4月30日まで非常事態宣言を発令しました。
これにより夜間外出禁止令や外国人の入国を禁じるなど、取り締まりを強化しました。
夜間外出禁止令の対象時間は午後10時から翌朝4時までのあいだです。
(引用元:在タイ日本国大使館)
家にひたすらこもって外出するのはスーパーのみという生活が続きました。
2020年4月28日 「5月末まで非常事態宣言の延長決定」
タイ政府は、4月30日までタイ国内全土に適用されていた「非常事態令」と「夜間外出禁止令」を、5月31日まで延長することを発表しました。
(引用元:在タイ日本国大使館)
2020年5月3日 「一部の店舗営業再開など規制緩和措置」
タイ政府が5月3日より一部の店舗営業再開を正式発表しました。
これにより市場、屋台、レストラン、コンビニ、公園、ゴルフ場、美容室、ペットサロンなどで規制が緩和され、少しずつ営業再開が始まりました。
規制緩和されるまではずっと自宅とスーパーの往復しかしていなかったので、久々の外出が楽しすぎました。
(引用元:在タイ日本国大使館)
2か月ぶりに外食できたり、これまで当たり前だと思っていた日常に感謝する日々です。
日曜から規制緩和されたタイ。
公園も開放され、久々にルンピニ公園をお散歩してきました🚶♀️入口では体温チェック、OKならシールを貼ってもらう。
人はまばらでしすが、大多数の人がマスクをつけて運動しています。
気を抜かないようにしなきゃね。自然や小鳥のさえずりに癒されました🥺最の高💕 pic.twitter.com/lcesy6FxIj
— ぴっぴ@バンコク在住ブロガー (@pippirotta39) May 4, 2020
バンコクのお店が少しずつ営業を再開し始めて、経済活動の血流が再び巡り始めたのを感じる。
行きかう人や車も増えて、人々の表情も心なしか明るい。
街が元気になってる🥺✨空気汚染が深刻だったバンコクの空が最近綺麗になっていたことを思うと複雑だけど…
やっぱり活動できるって素晴らしい。
— ぴっぴ@バンコク在住ブロガー (@pippirotta39) May 5, 2020
5月26日「非常事態宣言を6月末まで延長決定」
5月26日にタイ政府は「5月末を期限」としていた非常事態宣言を6月末まで延長することを発表しました。
(引用元:Bangkok Post)
まとめ
観光大国のタイですから、外国人観光客の需要はとても重要です。
しかし当面はタイ国内の観光をメインで経済を立て直していく方向性のようです。
私たちが日本とタイを自由に行き来できる日が戻ってくるまで、待ち遠しいですね。
またなにか状況が変わったら発信していきたいと思います!
みなさん体調にはお気をつけて~!