こんにちは、バンコク在住のぴっぴです。
みなさん、列車の旅は好きですか?
今回は情緒溢れるローカルなタイ国鉄でゆく、バンコク⇔港町マハチャイの日帰り旅についてご紹介します。
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ローカル列車の旅、楽しそう!!
私ぴっぴもタイに来てはや1年ちょっと。
大都会バンコクも好きだけど、なんだか無性にどローカルな旅がしたくなって、旅好きな友達を誘って列車の旅にでることにしたんです。
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旅の様子をレポしながら、列車の乗り方や終着地点マハチャイ情報についてお伝えしますね♪
どんな旅になるんだろう、ワクワク~♪
「マハチャイ」ってどんな場所?
今回の旅先のマハチャイは、バンコクのお隣のサムットサコーン県の港町です。
マハチャイはターチン川の河口付近にあって海が近いんですね。
バンコクからタイ国鉄マハチャイ線の西の最終地点である「マハチャイ駅」までは、およそ1時間。
フラっと気軽に日帰りで行ける距離だね。
バンコクからマハチャイまではBTS「Victory Monument駅」から乗り合いバンでのアクセスも可能。
渋滞がなければ1時間ほどで到着できるようです。
マハチャイは、バンコク近郊の最大の水産市場として有名です。
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マハチャイ駅は、大人気スポットのメークロン市場に鉄道で行くときの乗り換え駅でもあります。
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▲メークロン市場▲
列車の乗り方
電車の中で食べるお菓子をリュックに詰めて、それではしゅっぱぁ~つ!
遠足みたいだねっ♪
まずは時刻表をチェック
列車の本数は1時間に1本くらいなので、事前に時刻表を確認しておくのがベターです。
こちら「タイ国鉄マハーチャイ線(路線図と時刻表)」でチェックしておきましょう。
私たちは、行きの列車『9:40発→10:36着』に乗ることにしました。
BTSウォンウェンヤイ駅へ
タイの高架鉄道BTSのシーロム線で、BTSウェンウェンヤイ駅まで向かいましょう。
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タイ国鉄ウェンウェンヤイ駅へ
BTSウォンウェンヤイ駅に着いたら、次は国鉄ウォンウェンヤイ駅へ。
BTSから国鉄までは若干の距離があり、歩いて10分ほどかかるので要注意です。
道が混んでいなければ、タクシーやバイタクを使うと時間短縮できます。
私たちが「BTSウォンウェンヤイ」に着いたのが9:30。
そこから猛ダッシュで「国鉄ウォンウェンヤイ」に向かいました。
国鉄列車が出発する9:40までギリギリだ!
間に合うのかな?
Googleマップとにらめっこしながら、なんとか出発時間ジャストで国鉄ウォンウェンヤイ駅にたどり着きました!
「WONG WIAN YAI STATION(ウォンウェンヤイ駅)」と書かれた看板が目印です。
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入口を抜けるとすぐに駅のホームが見えます。
あれだ!
マハチャイ線、マハチャイ駅行きの列車が止まってる!
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ホーム手前には、小さな切符売り場の窓口があります。
しかし!
私たちが駅に到着した瞬間に、出発のベルが「リリリーン!」と鳴りました。
やばい、まだ切符を買っていない~!!!
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アワアワする私たちを見て、駅員さんが「いいから列車に乗りな、切符はあとでいいから」と乗せてくれました。
助かった~!
ありがとうございます~!!!
良かったねぇ♪
こうして無事に私達は、国鉄ウォンウェンヤイ駅9:40発の列車に乗ることができました。
ほぼ定刻通りの発車でした。
駅のホームの窓口で切符を買う余裕がない場合は、列車の中で購入もできるのでそのまま乗り込んで大丈夫。
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列車に揺られながら車窓を楽しむ
列車に乗り込んで席に座ると、どこか懐かしい感じがする…。
それもそのはず、この列車は日本で製造された車両なのです。
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ほんとだ、日本っぽい!
老朽化した車両にも風情があって、いよいよ旅が始まるのかとワクワクが止まらなくなってきました。
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天井には扇風機がついています。
窓から外を除くと、素朴で生活感あふれるお店が並んでいます。
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窓もドアも全開で、列車は走り出しました。
風がすっごく気持ち良い~!!
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手動の遮断機を押すおじいさん。
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マハチャイ線は単線なので、反対方向の列車と行き違います。
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扉自体がないんだね!
出発してしばらくすると、車掌さんが各車両をまわって切符をパチンと切ってくれます。
なんか昔懐かしいかんじ。
私たちはそのときに切符を買いました。
チケットは片道たったの10バーツ(≒34円)。
5バーツ切符×2枚です。
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わぁ~なんか旅っぽい~!
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線路沿いに住んでいる人々の暮らしを垣間見たり、車窓を眺めるのが本当に楽しいです。
ローカルマーケットや民家、バナナの木が生い茂るエリアなどを、わりとスレスレの距離で通り過ぎていきます。
ときどき線路沿いに生えた木の葉っぱがバサッと窓に当たったり。
ススキの穂に似た白い綿が、風に乗ってたくさん列車のなかに舞い込んできたりもしました(笑)。
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個人的には、前半の車窓の方が風情があって好きでした。
心地良い風を感じながら、ガタンゴトン揺れる列車の中で、互いがこれまで旅した世界の国々の話をする。
嗚呼、ロマン。 ただただ幸せ…。
のんびりと車窓を眺めていたら、あっという間に1時間が経ち、終着地点のマハチャイ駅に到着しました。
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マハチャイを散策
それではさっそく、マハチャイ駅周辺を散策してみましょう。
マハチャイ駅
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列車から降りると、駅構内にお店や屋台がたくさん並んでいます。
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駅の待合室の壁には、マハチャイ駅の歴史についての写真が飾られていました。
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待合室を抜けた場所から見た、マハチャイ駅の外観。
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なんだか可愛い駅だねぇ。
線路沿いに野菜や果物を並べて売っている、メークロン市場のような光景を見かけました。
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インドではよく見かけたけどタイでは初めて見た、味わい深いリキシャを発見。
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バンコクから少し離れただけで景色がこんなに変わるとはビックリです。
観光客もまったく見かけませんでした。
まるで別世界だね!
シーフードマーケット
港町マハチャイで有名なシーフードマーケットを散策してみましょう。
マハチャイは海産物が豊富な漁港の街。
マハチャイ駅周辺には、地元の人で賑わう大きなシーフードマーケット(マハチャイ市場)があります。
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市場には多くの地元民が、新鮮な海の幸を求めて賑わっています。
ここで水揚げされた海産物は、バンコクなどタイ各地へ供給されていくのです。
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ローカル価格なので、どれもすごく安い!
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いろんな種類の魚、エビ、カニ、イカ、貝、乾物など色々あります。
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海産物ならではの独特な生臭さはありますが、とても活気があって散策が楽しいです。
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ローカル感溢れる素朴な風景と、港町ならではののびやかなゆるさ。
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ごろにゃ~ん。
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「お魚くわえたドラ猫」がいるかと思いましたが、みんな良い子ちゃんでした。
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こちらは「タイ料理の出汁」とも言われる有名調味料、カピ(シュリンプペースト)です。
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軒を連ねる商店の多くはシーフードがメインですが、もちろん野菜・果物・お肉・日用品などいろいろ売られています。
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市場の散策や買い物は、1時間くらいあれば十分だと思います。
市場の多くは午後になると片付けられてしまう。
活気ある雰囲気を楽しみたいなら午前中にはマハチャイ到着しておくほうがベター。
ターチン川のほとりへ
ターチン川のほとりまでお散歩してみました。
目の前に広がるターチン川と青空、穏やかな景色でとても気持ちが良いです。
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やっぱり水辺が近いっていいね~。
メークロン市場へは、渡し船でターチン川の対岸に渡り、そこから国鉄バーレーン駅まで歩いて「メークロン駅行き」の列車に乗ります。
ターチン川沿いの民家。
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シーフードランチ
せっかくなら港町のシーフードを堪能したい!
そう思って、目星をつけていたターチン川沿いのレストランに足を運んでみたのですが、あいにくこの日はクローズ。
コロナの影響なのか、川沿いの人気レストランはどこも閉店していました…
そこで友達とネットで探して、やっとこさ見つけたのがこちらのお店。
ภัตตาคารนิวรสทิพย์ มหาชัย (New Ros Thip)というタイ中華のシーフードレストランです。
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川沿いからは少し距離があったので、私たちはタクシーを使いました。
ドライバーのおっちゃんが、「このレストランはこの辺でいっちゃん美味しい店だぜっ(キラッ)」と言っていたのですが…
実際にとても有名で評価が高いレストランのようです。
本当にめちゃくちゃ美味しくて大正解でした~!
店内はとても広く、8人掛けの中華式回転テーブルに通してもらいました。
まずは「カンパーイ!」
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こちらは「カニの揚げ餃子」。
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中にカニさんがぎっしり詰まっていて、めちゃくちゃ美味しい。
パイナップルともよく合う。
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エビとカシューナッツ炒め。
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ぷりぷりのエビが最高です。
海老の春雨蒸し「グンオップウンセン」。
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殻付きで身をとるのが少し大変だったけど、美味しかった!!
日本人の口に合いそうなものばかりだね♪
締めのデザートは、生姜スープのなかに黒ゴマあんの団子を入れた「ブアローイナムキン」。
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これが信じられないくらい美味だった…。
生姜スープはほんのり甘くて、お団子との相性もばっちり。
私は今回すべてのメニューが人生初挑戦だったんですが、タイ中華の魅力にハマりそうです。
とっても素敵なお店だね♪
店舗情報『ภัตตาคารนิวรสทิพย์ มหาชัย (New Ros Thip)』
住所 | 927/43 Setthakit Rd, Mahachai, Samut Sakhon 74000 |
営業時間 | 10時30分~21時00分 |
定休日 | なし |
電話 | +6634411900 |
web |
ちなみに私たちが当初行こうとしていたレストランは、タイ料理店「Baan Rimnam」。
ターチン川沿いでシーフードを堪能したい方は、ぜひ訪れてみてくださいね♪
マハチャイ駅から徒歩10分ほどです。
こうしてマハチャイを大満喫した私たちは、14:25発→15:18着の列車でバンコクまで帰りました。
帰りも定刻通りでした。
まとめ
バンコクから日帰りで手軽に旅気分が味わえる、港町マハチャイへの鉄道の旅。
たった1時間しか移動していないのに、異世界にタイムスリップしたかのような不思議な気分でした。
市場で買い物するもよし、目的なく気ままに散歩するもよし、新鮮な海の幸を堪能するもよし。
存分にローカル気分も味わえて、列車の旅にハマりそうです。
気になった方はぜひ、ローカル列車に乗って自由気ままな旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
よぉーし、ボクも久しぶりに旅に出よう♪