みなさん、突然ですがアニメ『アルプスの少女ハイジ』の世界観に憧れたことはありませんか?
こんにちは、世界一周経験者のぴっぴです。
長年抱いていた「アルプスの山でハイジになりきる」という夢を叶えてきたので、その体験談をみなさんにシェアさせてください!
え、どういう意味?
ぴっぴがハイジになったってことー!?
この記事では私が実際に訪れたアルプスの街の様子をお伝えするとともに、皆さんも自宅で再現できるハイジごはんの作り方をご紹介します。
旅の舞台はオーストリア西部の街『インスブルック』です。
童心に戻って一緒にワクワクしてもらえると嬉しいです!
- 本場アルプスの雰囲気とその絶景
- インスブルックの街の様子
- インスブルックでの民泊体験
- ハイジのごはんの作り方
アルプスの少女ハイジとは?
『アルプスの少女ハイジ』はスイス人作家の児童文学作品です。
日本でも翻訳・アニメ化されるなど、多くの人々に親しまれてきました。
幼くして両親を亡くしたハイジが雄大で美しいアルプスの山で、おじいさん・ペーター・クララたちとともに天真爛漫にたくましく成長していく。
原作の舞台になったのはスイスのマインフェルトという街で、チューリッヒから電車で1時間ちょっとの場所にあります。
雄大な自然が美しい。
「口笛はなぜ~」って歌声が聞こえてきそうですね。
私の夢『アルプスの山でハイジになりきりたい!』
幼少期にこのアニメを見ていた私は、ハイジの世界観に大きな憧れを抱いていました。
壮大なアルプスの大自然、ふかふかな干し草ベッド、おいしそうなパンとミルク、かわいいヤギたち、山小屋での自由で豊かな暮らし…
世界一周中にスイスのアルプスを訪れてハイジの世界を味わってみたい・・・!
ところが私にとって大きな問題が。
それが「スイスの物価が高すぎる」ということです。
夢を叶えるべくオーストリア西部の街インスブルックへ
スイスに行こうかどうしようか迷っていたところ、私のオーストリア人の友達が素敵なアドバイスをくれました。
オーストリアでも美しいアルプスの絶景が見れるよ。
物価はスイスより断然安いしおすすめだよ~!
彼女のアドバイスを受けて、オーストリア西部の町インスブルックに行くことにしたのです!
インスブルック?
インスブルックはオーストリアチロル州の州都。
北はドイツ、南はイタリア、西はスイスの雄大なアルプスの山々に囲まれています。
インスブルックはウィンタースポーツが盛んで、過去に2回冬季オリンピックも開催されています。
豪華絢爛なハプスブルク王朝の影響を受け、旧市街には中世から残る美しい歴史的建造物が多く残されています。
インスブルック滞在で最重要なのは天候。
どうしても青い空の美しいアルプスを目に焼き付けたかったので、Airbnb(民泊)を利用し余裕をもって5泊することにしました。
民泊では20代女性のアパートに泊まらせてもらうことに。
彼女が長期旅行で家を留守にするということで、そのあいだ私が貸し切りで使えるというのです。
まるでインスブルックの住民になったような気分♪
可愛いウェルカムボードが出迎えてくれました。
ホスピタリティいっぱいの素敵なオーナーさんでありがたい…♡
とにかく内装がおしゃれで、バスタブ付きで洗濯機も使えて、至れり尽くせり!
キッチンにはいろんな道具がそろっていて、すべて好きに使っていいとのこと。
自炊が楽しみ!!
本当に素敵なおうちだね!
ハイジのごはんを再現しよう!
それではついに憧れのハイジごはんを作っていきます!
みなさん、アニメのなかにでてくる有名な食事のシーンを知っていますか?
アルムおんじが暖炉の火であぶったとろとろのチーズ。
そのチーズをぶ厚く切ったパンのうえにのせて、目を輝かせたハイジがパクっとほおばる。
コップにそそいだしぼりたてのヤギミルクをごくごく飲みほす。
もうこのシーンのおいしそうなことといったら…!
ハイジの世界を再現するためにはハイジごはんが必要不可欠なんです。
思い出すだけでよだれが出そう…
ハイジといえばあの「食事シーン」だよね~♪
ハイジごはんの食材を用意【黒パン・チーズ・ミルク】
それではハイジごはんを作るための食材を調達していきます。
- 黒パン
- チーズ
- ヤギのミルク
黒パン
まず用意するのはライ麦の黒パンです。
え!ハイジが食べていたのは白パンじゃないの?
ハイジがアルムの山で食べていたのは、実は黒パンなんだよ。
そうなんです。
ハイジたちが山で食べていたのはライ麦でできた黒パン。
かつて、かたくて保存性が高い黒パンは庶民の食べ物とされていました。
いっぽう小麦から作られた白パンは、貴族など身分が高い人しか食べることができない高級品だったのです。
黒パンしか口にしたことがなかったハイジは、裕福なクララの家で初めて白パンを食べて、そのやわらかさに驚いたという話があります。
ハイジがいたアルプスの地では小麦が育たないんですよね…
ハイジが大好きなペーターのおばあさんはいつもかたい黒パンを食べていました。
フランクフルトのクララの家で暮らし始めたハイジは、人生で初めて口にした白パンの美味しさにびっくり仰天。
山に戻ったときのおばあさんのお土産にしようと、食事のたびにこっそり白パンを部屋に持ち帰って隠したのです。
しかしそのあと隠していたのがバレて白パンはすべて捨てられ、ハイジは大泣きしてしまいました。
ハイジ、優しい子だねぇ…
チーズ
お次はチーズ。
おじいさんが暖炉であぶってとろ~りとろける、見ているだけでよだれがでてきそうなあのチーズです。
あれはなんの種類のチーズなんだろう?
実はアニメに登場するチーズの種類はとくに設定がないんだそうです。
ただ、ハイジたちが食べていたチーズにもっとも近いものとしてラクレットチーズが有名です。
ラクレットチーズはスイスのセミハードチーズの一種。
そのままの状態だとクセが強く独特な香りがしますが、加熱することでやわらいでとろ~りとろけます。
味は濃厚でコクがあります。
チーズの切り口を火であぶり、溶けたところをパンやジャガイモなどや好みの食材にかけて食べるのが一般的な食べ方なんだそう。
ラクレットおいしそう…♡
ヤギのミルク
ハイジが飲んでいたのはしぼりたてのヤギミルク。
ややクセが強いとされるヤギミルクですが、ハイジがミルクを飲んでいる姿は本当においしそうで心惹かれました。
ハイジの世界を演出する小道具(ガチ勢むけ)
ここからはハイジのガチ勢むけです (笑)。
まずはまるっこい木製のお椀。
ハイジがミルクやスープを飲むのに使っていたアイテムで、フォルムが可愛いので普段使いでシチューとかサラダ入れにしても気分が上がりそう♪
それからハイジのコスプレ衣装(お子様用)。
これでハイジになりきれること間違いなしです。
私も現地でハイジっぽい衣装を探したんですが見つけられず、アルプスの山に白いワンピースを着ていきました。
ちなみに他の観光客のみなさんはトレッキングウェアでした (笑)。
ラクレットチーズを自宅で手軽に楽しめる「プレート&ヒーターセット」。
上段で野菜やソーセージをグリル、下段でチーズを溶かすことができ、とろーりとろけた熱々のチーズをすぐにかけて食べられます♪
実際に作ってみよう
私もインスブルックのスーパーで食材3つを調達できたので、いよいよアルプスのハイジごはんを作っていきます!
本当はチーズを火であぶりたかったんですが、民泊先のお家のキッチンはIH仕様だったのでフライパンで熱していきます。
しばらくするとラクレットチーズがとろとろしてきた!
溶けたチーズを慎重にスライスした黒パンにのっけたら…
はい!出来上がり!(*´▽`*)
おいしそうー!
これはまさにハイジがアルムの山で食べてたやつだ!!
ハイジ感が満載でもう感無量です。
とろとろのラクレットチーズが濃厚でおいしすぎて昇天しそうでした…♡♡涙
アルプスの山でハイジごはんを食べてみた
私にはまだ大切な任務が残っていました。
それが「アルプスの山でハイジごはんを食べること」です!
翌朝起きて窓から外を見ると…雲ひとつないピカピカの青空。
これはハイジごっこをするパーフェクトな天候だ…今日行くっきゃない!
山の天気は変わりやすいので急いで支度をします。
ハイジになりきるアイテムとして、ワンピースと花飾りもバッグに詰め込みます。
早朝7時に家を出発!
夢を叶えられるか勝負の日ということで、胸がドキドキします。
インスブルックにはハイキングやトレッキングが楽しめる山がたくさんあるんですが、私はハーフェレカー・シュピッツェという山に登ることにしました。
ハーフェレカーは標高2,334mで、ケーブルカーとロープウェイを乗り継いで登ります。
山頂まで辿り着くまでの所要時間はわずか30分ほどで、初心者でも気軽に登ることができます。
少しずつ頂上に近づいていき、そしてついに…
着いたーーー!!!
目の前に現れたのは360度の大パノラマ。
アルプスの山々が織りなす大絶景です。
「スゥ~!」と澄んだ新鮮な空気を吸い込みます。
ついに夢だったアルプスの山に登れて幸せいっぱいだー!!
足元をみると、可憐なかわいい高山植物たち。
広がる緑の草原のあちこちにヒツジやヤギたちがいて、のんびり草を食べています。
そこはまさにハイジの世界そのもの。
ヒツジさんとたわむれる図。
※自撮りです (笑)。
うっとりと景色をながめていたら、いつのまにか数時間経っていました (笑)。
さていよいよ、待ちに待ったランチタイム!
私ひとりっきりになれる素敵な場所を見つけちゃったので、そこでアルプスの絶景を目の前に念願のハイジごはんを食べます!
民泊先のおうちで借りたコップとトレイがいい味をだしてくれてる…
あぁ、ついに…ついに夢が叶うのね!!!もぅ、胸がいっぱい!!!!!
長年の夢を喜びを叶えたという幸せを噛みしめながら、一口一口味わっていました。
ちなみにラクレットチーズは本来溶かして食べるもので、山には別のチーズを持っていきました。
ヤギミルクはクセが強すぎてビックリしましたが、なんとか飲みほしました!笑
(個人の感想です)
ぴっぴ、夢が叶ってよかったね!
ラクレットチーズフォンドュも最高
アルプスの山から日の夜は、夢を叶えたお祝いにプチパーティー。
余っていたラクレットチーズを溶かし、そこにパンや野菜をディップして食べました。
言うまでもなくめちゃうま~!
寝る前にはアニメ「アルプスの少女ハイジ」をベッドのなかで改めて鑑賞。
「あぁハイジ、あなたはなんて優しくて思いやりに満ちた子なんだろう」とひたすらに愛しく、枕を濡らしました… (笑)。
こうして私の人生でもっとも豊かで幸せなアルプス滞在記は幕をおろしました♡
まとめ
ハイジの世界を楽しんでいただけたでしょうか。
オーストリア西部の街インスブルックでは、スイスに負けないくらい素晴らしいアルプスの絶景を堪能することができました。
個人的には今までに見た絶景ベスト3にランクインするほどの絶景でした!
現地に行くことが難しいという方でも、ぜひ自宅でハイジごはんを再現して、その世界観を楽しんでくださいね♡
ポイントは童心にかえることだね!
ボクもお家でハイジご飯作ってみよう~♪
『アルプスの少女ハイジ』はAmazonプライムビデオに登録すれば一カ月間無料で閲覧できます。
無料期間が過ぎると自動的に有料会員に移行されてしまうので、事前の解約をお忘れなく。
追記:クララの家の舞台「ゲーテハウス」
ドイツのフランクフルトを旅したとき、クララの住むゼーゼマン家の邸宅モデルになったとされるゲーテハウスを訪れました。
アニメのシーンと照らし合わせてみると本当にそっくりで大興奮!
その時の写真をのせておきますね♪
ほんと、アニメにでてくる風景にそっくりだ!
またドイツにも行ってみたいな~♪