こんにちは、世界一周経験者のぴっぴです。
海外を旅するとき、多くの人が旅先で遭遇するかもしれない未知のトラブルや危険に対する不安を少なからず抱えているのではないでしょうか。
これまでに世界41ヵ国を旅した私は「海外は危なくないの?」と聞かれることがあります。
実際、ほとんどの国が日本より危ないです。
日本は世界でトップクラスに安全で平和な国ですし、海外へ行くと日本よりトラブルに遭うリスクが高まることが多いです。
私が海外で出会った多くの旅人から「スリや強盗に遭った」という話を聞きましたし、残念ながら事件にまきこまれ亡くなってしまったというケースも知っています。
海外を旅するとき「100%生きて帰ってこれるか分からない」という危機意識は常にもっておく必要があると思います。
そのうえで私はこう思います。
リスク対策を徹底すればほとんどのトラブルは回避できる
リスク対策?
これは私自身の世界一周の経験にもとづきます。
- おっちょこちょいの私でも1年間リスク対策を徹底したら大きなトラブルがゼロだった
- 「トラブルに遭った旅人」のほとんどがリスク対策を怠っていた
何かトラブルにあった人に話を聞いてみると、「夜に出歩いていた」「情報収集を怠っていた」などリスク対策が不十分だったケースがほとんどでした。
いっぽう、おっちょこちょいのトラブルメーカーで有名な私でも、リスク対策を徹底していたおかげで「スリ・盗難・強盗」など大きなトラブルはゼロで帰還できました。
今回は海外を安全に旅するためのリスク対策のコツ10個をまとめてお伝えします。
へっぽこな私でも無事に旅できたのだから皆さんも大丈夫!
不安を感じている方にとってなにか参考になれば嬉しいです♪
海外を安全に旅するための10のコツ
健康管理の徹底
楽しい旅は健康な体があってこそ。
海外で体調を崩すと病院に行くのも大変ですし、最悪の場合旅が続けられなくなることもあります。
健康管理には気を付けましょう。
体調を整えるために、私は次のようなことを心がけていました。
- 夜更かしをしない
- スケジュールに余裕を持つ
- 衛生面に不安のあるお店は避ける
夜更かしをしない
私は睡眠不足になるとすぐ体調を崩してしまうので、だいたい遅くとも22時〜23時には布団に入っていました。
夜行性のヨーロピアンに遊びに誘ってもらうこともありましたが、ほとんどの場合は丁重にお断りしていました。
スケジュールに余裕を持つ
バタバタ移動は体調を崩す要因になるので、余裕のあるスケジューリングを心がけることは大切です。
たとえば私は、各都市に平均3日間以上は滞在するように日程を組んでいました。
こちらは世界一周中に使っていたスケジュール帳です。
1日や2日の滞在だと慌ただしいスケジュールになりがちなので、できるだけ余裕をもって日数を確保するようにしていました。
衛生面が不安な店での飲食は避ける
衛生面が不安な店での飲食は避けたほうが無難です。
とくにローカル屋台では油を何度も使いまわす店もあるので要注意。
ミャンマーを旅したときは、古い油が使われたミャンマー料理で多くの旅人がおなかを壊していました。
身なりと行動に注意を払う
治安の悪い地域で日本と同じような感覚で出歩くと、高確率で悪い人が狙ってきます。
次のようなことに注意してください。
- 夜は外を出歩かない
- バッグをお腹に回す
- スマホを使う際は細心の注意を払う
- 安心安全な交通機関を使う
夜は外を出歩かない
治安の悪い場所で夜出歩くのは自殺行為です。
「夜スーパーに行く最中に強盗に遭った」というような話は何度も聞いたし、睡眠薬をかがされて貴重品を奪われるといった事件もあります。
治安の悪いところでは、夜はおとなしくしていましょう。
私も基本18時~19時くらいには宿に戻るようにしていました。
バッグををおなかにまわす
街歩きをするときはバッグはおなかにまわしておくと安全です。
「電車で背負っていたリュックから貴重品を盗まれた」などはよくある話。
スリがナイフでバッグを切って貴重品を盗むパターンも多いので要注意です。
スマホを使う際は細心の注意を払う
治安の悪い場所でスマホを使うときは「スマホを両手で持ち、壁に背中をくっつける」。
これを徹底するとひったくりのリスクをある程度回避できます。
「壁に背中をくっつける」というのは、背後からひったくりに合うリスクを避けるためです。
私も治安が悪いエリアでは、背後に怪しい人がいないか定期的に確認していました。
安心安全な交通機関を使う
治安の悪い地域での移動は危険なので、値段が高くてもできるだけ安全な交通手段を選びましょう。
旅をしていると「安心安全をとるか、値段の安さをとるか」を天秤にかけて選択する場面がたくさんあります。
安さをとってタクシー代を節約するために歩いて目的地まで向かった結果、強盗にあってしまったという人がいました。
これでは本末転倒ですよね。
節約も大事ですが、優先順位を誤らないように気を付けたいですね!
情報収集を徹底する
安心安全な旅をするうえで情報は「命」。
リスク対策のなかで私は情報収集が一番大事だと思っています。
旅ではあらゆる情報が必要になります。
治安、物価、天候、国境越え、入国審査、食べ物、両替、宿、各観光スポットの営業時間、などなど…
情報収集を怠ると余計な時間・お金・体力を消耗するはめになり、さらにトラブルにあうリスクが高まるので要注意です。
不安な気持ちの大半は「情報不足」によるもの
不安な気持ちのほとんどが実は「情報不足・知識不足」によるものなので、情報収集を徹底すれば不安を軽減できます。
たとえばあなたが旅をしていて「人生で初めてタイからカンボジアまで国境越え」するとしましょう。
初めての「国境越え」はきっと緊張と不安でいっぱいになるでしょう。
しかし次のような情報をしっかり把握しておけば国境越えのイメージが描きやすくなり、かなりの不安が減らせるのではないでしょうか。
- バス会社の評判
- 目的地までの所要時間
- 道路状況
- 入国審査の手順
- 国境の治安
- 新しい国の通貨
- 換金をどこでするか
- レートはどうか
- トイレ休憩はあるか
- 食料を用意した方が良いか
- 到着地点の治安
- 到着地点から宿までの交通手段と値段相場
実際これだけのことを調べていれば、かなりのリスク対策になります。
国境越えは割とトラブルが起きやすいのですが、私は毎回入念に情報を調べていたのでトラブルに巻き込まれたことは一度もありませんでした。
ほかにもたとえばこんな不安があったとします。
空港から市内までタクシーを使うとき、ぼったくられないか不安だよ…
でも値段の相場をつかんでいれば、ぼったくりを企むドライバーに対してこんなふうに強気になれます。
なにバカなこと言ってんの?
私は値段の相場もアンタがボッタクリしようとしてることも知ってるのよ!
情報収集のための時間を確保する
旅をする中で気付いたのは「情報収集にはかなりの時間を要する」ということでした。
「国境越え」だけでも調べることいっぱいあったもんね。
情報を探せばいくらでも出てきますが、その取捨選択をするにも時間がかかります。
誤った情報や古い情報も紛れ込んでいるので注意もしなければいけません。
私は「まる1日情報収集をする日」を定期的に確保していました。
情報収集の作業は大変ですが安心安全には替えられないので、時間をかけてでも徹底することをおすすめします。
さまざまな媒体を使って情報を得よう
今はとても便利な時代でTwitter・ Instagram・Youtube・ブログなどいろんなプラットホームから情報を得ることができます。
情報収集で大事になるのは正確性と鮮度。
とくにTwitterはリアルタイムで情報が追えるのでとても役立ちます。
インターネットがなかった時代って、みんなどうやって旅してたんだろう…
時代は変わるんだね~!
防犯対策グッズ
盗難対策グッズも侮れません。
私も世界一周で使っていたおすすめの盗難対策グッズをご紹介しますね!
南京錠
海外では貴重品を盗まれるリスクが高いです。
宿・バスや電車・道を歩いているとき・行列に並んでいるときなど、いつなんどきも油断禁物。
貴重品をいれたバッグは南京錠をかけておくと安心です。
- ダイヤル式
(カギ式だと鍵の紛失リスクがある) - 3桁より4桁
(4桁の方が開けられるリスクが低い)
4桁のダイヤル式南京錠が防犯性が高いのでおすすめ。
ワイヤータイプの南京錠も便利です。
ワイヤーが細いので、バッグのチャックの穴や宿のロッカーの穴が小さくても問題なく施錠できます。
穴と穴の距離が遠い場合にも使えます。
ストラップ付手帳型スマホケース
スマホはスリ被害がもっとも多いアイテム。
ストラップ付の手帳型スマホケースは、首にかけたり指に絡ませてギュッと持つことができるので安心です。
手帳付きだと画面が保護できるので一石二鳥。
語学力
語学力があると旅が楽になるだけではなくトラブル回避にも大いに役立ちます。
英語、中南米ではスペイン語など。
英語は旅に出る前に2カ月間ほどオンライン英会話を、旅に出てからは中米グアテマラで1週間の短期スペイン語留学をしましたよ♪
私自身、語学力には何度も助けられました。
物をなくさないための工夫
海外で物をなくすと本当に厄介なので、私は次のような対策をしていました。
- お酒は基本外で飲まない
- 街歩きでは小さめなショルダーバックを使う
- バッグの中身は定位置を決めて収納
私は完全に「物をすぐなくすタイプ」の人間なのですが、しっかり対策をしたおかげで貴重品の紛失は1度もありませんでした。
タオルとかストールとか小さいものは何度か紛失しましたが・・・笑
お酒は基本外で飲まない
旅生活におけるお酒との付き合い方には要注意です。
酔うと忘れ物やトラブルに遭うリスクが高まりましそ、とくにお酒が弱い人は十分に気を付けてください。
私もお酒は強いほうではないので外での飲酒は極力控えていました。
街歩きのおともにコンパクトなショルダーバック
街歩きするときは斜め掛けのコンパクトなショルダーバッグが便利です。
バッグをお腹にまわせるので盗難防止にもなりますし、バッグがコンパクトだと中に入れるものが必然的に少なくなってごちゃごちゃしません。
こちらのようなシンプルで機能性の高いショルダーはとても使いやすいです。
バッグの中身は定位置を決めて収納
私はすぐバッグの中がごちゃごちゃしてしまう人間なのですが…
「貴重品はここ」「ウェットティッシュはここ」といったかんじでモノの定位置を決めてしまうと整理整頓がだいぶ楽になりました。
ぴっぴは本当にいつも「あれがない、これがない」って騒ぎがちだもんね・・・
評価の高い宿を選ぶ
安心安全な旅をするために宿選びもとても重要です。
疲れた体を休めるために、宿泊する宿は心落ち着ける安らぎの場所であってほしいもの。
しかし宿選びに失敗してしまうとトラブルに遭うリスクも高まります。
- 宿泊客もしくはスタッフによる盗難
- ロッカーの鍵を壊され貴重品を盗まれる
これまで世界各国のあらゆる宿に泊まってきた私が、宿選びで気を付けるポイントを2つお伝えします。
宿レベルとゲストの民度はあるていど比例する
極端に安い宿はコストを抑えられるいっぽうで、宿泊客の民度もそれなりだったりします。
宿泊客の民度が低いと当然のことながら盗難などのトラブルに見舞われるリスクも高くなってしまいます。
私自身は経験ないですが、トラブルに遭ったという人の話はよく聞きました。
宿の評判やレビューをチェックする
宿の評判やレビューは入念にチェックしましょう。
私はBooking.comという宿泊予約サイトをよく使うのですが、宿探しではレビューをじっくり読み、評価が8.5以上のものを選ぶようにしています。
良くない口コミがある宿はできるだけ避けてください。
「宿選びは慎重に」ってことだね。
周囲に助けを求める
平穏に私が旅できたのは決して自分ひとりの力ではなく、旅先で出会った多くの人に助けてもらったおかげだと実感しています。
「自分だけの力ではどうにもならない」と思ったら、遠慮せずすぐ周囲に助けを求めましょう。
私が旅先で現地の人に助けてもらったエピソードを紹介します。
ウガンダ入国の際にぼったくられそうになったとき
アフリカのウガンダという国に入国したとき、換金でぼったくられてしまった私。
1人で取り返しにいく自信がなかったので、隣にいたケニア人男性に助けを求めました。
今さっき換金でボッタクリにあったの。どうしても取り返したいの!
すると彼が一緒に交渉してくれて、無事にお金を取り戻すことができたんです。
サンパウロで空港行きのバスに乗ったとき
ブラジルのサンパウロで空港行きのバスに乗ったときのこと。
どの停留所で降りればよいのか自信がなくて不安でいっぱいでした。
もしまちがえて降りてしまったら飛行機に乗り遅れる可能性もあったんです。
そんなときに周囲のブラジル人に
目的地に着けるか不安なの。
停留所はここで合っているのかしら?
と尋ねたら、皆が「大丈夫よ、私たちが着いたら教えてあげる」と言ってくれ、無事に目的地の空港までたどり着くことができました。
異国の地で分からないことがあるのは当然のこと。
現地の人に聞けばほとんどの方が優しく教えてくれるはずです。
遠慮せずヘルプを求めましょう。
嫌なことははっきりノーと言う
海外には日本人の「断れない国民性」に漬け込んでこようとする輩がいます。
しかし嫌なときは「嫌だ」とはっきり主張する姿勢はとても大切です。
とくに小柄なアジア人女性はどうしてもナメられがちですが、不快に感じたらはっきり「NO!」と言ってやりましょう。
笑顔
最後の10個目は「笑顔」。
リスク対策に「笑顔」?
名付けて「笑顔で悪人を遠ざけよう」作戦です!笑
想像してもらいたいのですが、好感や親しみを感じた人の財布を盗もうという気になるでしょうか?
笑顔で話しかけてきた人に「悪さをしてやろう」という気持ちは起きにくいと思うので、私は笑顔でいることをいつも心がけていました。
そうか、笑顔は「自分の身を守るための武器」にもなりうるってことだね。
これがどのくらい防犯対策に効果があったのかは正直分かりませんが、結果的にトラブルが起きてないので少なからず意味があったのではないかと推測してます(笑)。
まとめ:自由と責任はとなりあわせ
私は旅に出る前に母親からもらった次の言葉を深く胸に刻んで出発しました。
自由と責任はとなりあわせ。
それを心にとめて、目いっぱい楽しんでおいで!
心配してくれる人、帰りを待ってくれている人がいる以上、できるかぎりのリスク対策をして安心安全な旅を心がける責任があります。
無事に生きて帰ること、これだけは絶対に絶対です。
少しでもこの記事が参考になれば嬉しいです。
それではみなさま、素敵な旅を~♡
Have a nice trip♪♪