こんにちは、世界一周経験者のぴっぴです。
今回は「アフリカの真珠」と称される東アフリカの国、ウガンダを旅したときの話です。
みなさんは「アフリカ」と聞くとどんなイメージがありますか?
私は「貧しい」「治安が悪い」「黒人さんが怖そう」というネガティブなイメージを持っていました。
でもそんな固定観念をもった自分のことがイヤだったんです。
実際に現地に行って自分の目でリアルを知りたい。
そんな思いを持ってアフリカの地に足を踏み入れました。
いよいよ未知の大陸アフリカか…
いったいどんな場所なんだろう。
ウガンダの基本情報
ウガンダってどんな国なの?
- 首都はカンパラ
- 国土面積は日本の本州と同じくらい
- 公用語は英語,スワヒリ語,ルガンダ語
- 宗教はキリスト教(6割)、伝統宗教(3割)、イスラム教(1割)
- 主要産業は農林水産業、製造・建設業、サービス業など
ウガンダは、ケニア・タンザニアと国境を接する東アフリカの国です。
赤道直下の国ですが、国土の大部分は平均標高1200メートル。
年間を通して過ごしやすいです。
赤道直下にあってもそんなに暑くないんだね~!
ウガンダは19世紀末にイギリスの保護領となりましたが、1962年に「ウガンダ連邦」として独立。
豊かで美しい自然が魅力のウガンダは、かつてイギリスの首相チャーチルから「アフリカの真珠」と呼ばれていたそうです。
「アフリカの真珠」ウガンダに入国
私はケニアからウガンダへバスで国境超えをしました。
ウガンダに入ると未舗装のでこぼこ道がふえてきて、バスがガタンゴトンとゆれにゆれます。
何度も天井に頭がぶつかりそうになりました。
このバスはウガンダの首都カンパラに向かいます。
車窓から見えてくるのは豊かな緑と広大な赤土の大地…。
直感で「わたし、この国好きになるな」と思いました。
ここは小学校かな?
子供たちがワイワイ遊んでいます。
三菱自動車の会社を発見!
なんとウガンダを走る車の9割以上が日本の中古車なんだそうです。
カンパラ中心部に近付くにつれて、どんどん人がふえて活気がでてきた!
ものすごい熱気を感じます。
ついにカンパラに到着だね!
首都カンパラの風景
カンパラは標高1,190メートルでほぼ赤道直下に位置しています。
年間の平均気温は23度と過ごしやすい。
ダウンタウンは大勢の人と渋滞でごった返しています。
排気ガスが充満して空気が悪く、長い時間出歩いたら喉が痛くなりそうなレベル。
ちょっと散策をしてみます。
外国人が珍しいのでしょう、通り過ぎる人の多くが「ハロ~」と声をかけてくれます。
スーパーに立ち寄ってみました。
4階建てになっていて品揃え豊富です。
大きいボトルの水が1本1,500シリング(≒45円)で、全体的に物価は安い印象。
ダウンタウンはがやがやしていますが体感治安は想像以上に良く、実際に悪質犯罪もかなり少ないらしいです。
ときどき腕を掴んでくるような強引な客引きもいましたが、気にせずスルーすれば問題ありません。
「おや、なんだか日本人っぽいぞ」というようなシャイで控え目なウガンダ人も多い印象です。
ローカルマーケットのこちらのお姉さんが可愛い。
市場にいたウガンダ人に「写真を撮っていいですか?」とたずねました。
女性が「恥ずかしいから~!」と逃げて、男性が「いいじゃんいいじゃん」と笑っています。
みなさん素敵な笑顔だね!
「ウガンダはいい人が多い」と噂には聞いていたけど、本当にそうだと思いました。
可愛いアフリカ布のオーダーメイド注文
カンパラのダウンタウンを歩いていると衣料品の店をあちこちで見かけます。
マーケット散策中にふと手に取った洋服をがなんと日本製!
一体どういう経緯でここにたどりついたのか気になる…
ウガンダ人女性におしゃれな人が多いのに驚きます。
鮮やかなカラーの服がよく似合っていて、本当に綺麗なんです。
「魅せ方を分かってるなー!」という感じ。
アフリカでは服をオーダーメイドする文化が主流です。
市場では可愛い布がたくさん売られていて、オーダーメイドで服を作ってもらえるのです。
鮮やかな色と大きな派手柄がめちゃくちゃ可愛いねー!
せっかくなので私も服をオーダーメイドしてみることにしました。
アフリカらしい布を探すなかで、私はこの青とゴールドの生地に一目ぼれ。
悩んだすえに決めたこちらの2種類の生地でスカートを作ってもらいました!
可愛い~!!
所要時間はおよそ2時間、大満足のショッピングでした♪
仲良くなった店員さんと写真を撮ったら、お姉さんがほっぺにチュッてしてくれました♡
ショッピングは現地の人とコミュニケーションをとる良い機会になるので大切にしています。
ちなみにウガンダ人は英語が堪能なので話がしやすいです。
赤道に行ってみた
ウガンダは赤道直下の国なだけあって、なんと首都カンパラから日帰りで赤道にアクセスできるんです!
え!
赤道に行けるの!?
赤道は国土の一部を通っている国々は、11ヵ国あります。
エクアドル、ブラジル、コロンビア、インドネシア、ソマリア、ケニア、コンゴ民主共和国、コンゴ共和国、ガボン、サントメ・プリンシペ、ウガンダ
赤道へは「New Taxiパーク」からマサカ行きに乗ります。
行き先を“Equator(赤道)”と伝えればOK。
乗り合いバンに乗り込んだら、隣の席で子どもたちがご飯をもぐもぐタイムでした。
カンパラから赤道まではおよそ32キロで、所要時間は2時間くらい。
ついに赤道に到着してテンションがあがります。
やったー!赤道をまたいだ!
右足は赤道より南で左足は赤道より北にあるよー!
「赤道に行った」という証明書も発行してもらえます。
赤道が通るカフェもありました。
赤道をしめす黄色のラインがカフェを突き抜けています。
「赤道カフェ」ってすごい!
店内に入ると赤道上にテーブルを発見。
赤道でばったり出会った日本人の女の子とこのテーブルでランチしました♪
出会いの場が「赤道」ってちょっとかっこよすぎませんか?笑
警察官オジョビラとの出会い
赤道からの帰り道。
カンパラに戻るバスを探していたら、とあるウガンダ人男性が声をかけてくれたんです。
“このバスに乗ってもいいぜ”
彼の名前はオジョビラといって、警察官でした。
お礼を言ってバスに乗ると、スポーツウェアを着た複数の男女が「ウェルカム~!」とあたたかく迎え入れてくれました。
どうやら私が乗せてもらったバスは、警官仲間で結成したスポーツサークルの送迎バスだったようです。
彼らもカンパラまで戻るということで、好意で乗せてくれたんです。
ありがたや~!
オジョビラは警察官としてのお仕事のかたわらバンド活動もしているのだそう。
彼の曲が入ったCDをプレゼントしてくれました。
おぉーすごい!
本格的なアルバムだ!
カンパラまでの2時間のあいだ、バスのなかでいろんな話をしました。
ウガンダのこと、日本のこと、アフリカの貧困のこと。
私の旅や、お金がなくてやりたい事業が始められないというオジョビラの悩みについても。
語り合うなかでオジョビラのことをとても誠実な人だと思いました。
そこで私は、旅をするなかでずっと心のなかでひっかかっていたことをオジョビラにぶつけることにしたのです。
聞きたいことがあるの。
世界的にみると日本は裕福で、だから私は今こうして旅ができてると思う。
でも裕福じゃない国の人からしてみれば、私が世界一周の話をしたり旅する様子を見せたりすることで不快に感じてしまうんじゃないかと不安なんだ。
正直に言ってほしい。
あなたは私の旅の話を聞いて、どう感じてる?
するとオジョビラは笑ってこう答えてくれました。
俺は素晴らしいことだと思ったよ。
いろんな世界を知って、色んな人に会って。
確かに俺にはそんなことできないから羨ましいよ。
だけどウガンダに来てくれて嬉しいし、君がもし旅してなかったら俺たちは出会えなかっただろう?
すべての言葉が彼の本音かどうかはわかりません。
でもオジョビラの言葉は私の心を軽くするには十分すぎるものでした。
オジョビラ、ありがとう。
オジョビラ、ほんとうに素敵な人だね。
ちなみにオジョビラとは3年以上経った今でもたまに連絡を取り合っています。
「あしながウガンダ心塾」を訪問
ウガンダで出会った日本人の女の子にご縁をいただき、国際NGOあしながウガンダが設立した「あしながウガンダ心塾」を訪問しました。
2001年に設立された現地NGO。
エイズ遺児らに対し心理・教育サポートなどの支援を行い、将来的に彼らが国や地域を担っていくリーダーへと育てていくことを目指している。
2015年にはエイズ遺児だけでなく、病気や事故などで親を亡くした子どもたちの支援も開始しました。
参考:ウガンダ心塾HP
「あしながウガンダ心塾」では、アフリカのサハラ以南の国から各国約1名ずつ優秀な学生を選出し、彼らの高等教育の支援を行っています。
ここにいる学生はみな、エイズや戦争などで両親を亡くした子供たちなんです。
この施設は学生たちの学校であり寮でもあります。
さまざまなジャンルの学習指導に加え、海外留学に必要な知識・習慣の習得、大学進学に向けた準備など全面的にサポートしています。
現在寮には24名の学生さんが住んでいるとのことでした。
先生と生徒がマンツーマンで勉強をための部屋です。
私たちが訪問したときは、ヨーロッパ出身のインターン生が指導をしていました。
こちらはキッチン。
たったひとりの寮母さんが70食分の食事を作っているそうです。
学生用ドミトリー。
施設運営でぶち当たるもっとも大きな壁は「文化の違い」なのだそう。
アフリカ出身の学生、欧米出身のインターン生、日本出身の運営者…
みんなまったく違うバックグラウンドをもっているので、そのすり合わせに苦労しているとおっしゃっていました。
その努力に心から尊敬です!
農村出身の学生のなかにはインフラ整備や土木建築の仕事がしたいという子も多いそう。
そのほか早稲田大学など日本の大学に留学する学生もいます。
アフリカの未来を担う人材として、これから彼らはどう羽ばたいていくのかな?
彼らの将来がすごく楽しみだね!
お忙しいなか施設を案内をしてくださった職員の方には心から感謝です。
ありがとうございました!
ネガティブなアフリカのイメージが根底から覆された
旅する中でたくさんの優しさにふれて、私のアフリカに対するイメージはどんどん変わっていきました。
また貧しい地域を旅するなかでいろんなことを考えさせられました。
刺激に満ちた魅力たっぷりのアフリカ旅はまだまだ続きます。
次回はウガンダ後半「フォートポータル編」です。