こんにちは、バンコク在住のぴっぴです。
タイ北部の街チェンマイで毎年秋に開催されるコムローイ祭り。
今年(2020年)はコロナの影響で開催が危ぶまれていましたが、無事に夫婦で参加してその絶景を目に焼き付けてくることができました。
それはまさに息を呑むほどの美しさ。
わぁ~!綺麗~!!
ラプンツェルの世界で圧巻だったよ。
コムローイ祭り初参加だった我が家は、HISさんのツアーを利用して「メーリム会場」でランタンを飛ばしました。
本記事では2020年10月31日(土)に開催されたコムローイ祭り(メーリム会場)の様子や注意点などについてお伝えします。
ランタンを打ち上げる際の注意点などについてもお伝えしているので、今後お祭りに参加予定の方にとってなにか参考になれば幸いです。
- コムローイ祭りってなに?
- メーリム会場の特徴
- 当日のスケジュール
- ランタン打ち上げの手順
- 当日の注意点
- コムローイの功罪
コムローイ祭りってなに?
コムローイは仏教のお祭り
そもそもコムローイってなんのお祭りなの?
天にいるブッダに感謝の気持ちを捧げる仏教のお祭りだよ。
- チェンマイで行われていた「サンサーイ祭り」が起源
- 例年10月~11月の満月の夜に開催
- 夜空に和紙でできたランタンを放つ
- ディズニー映画「ラプンツェル」のシーンのモデルになった
タイ北部のチェンマイを中心に例年開催されるコムローイ祭りは、1989年から始まりました。
もともとは、年の終わりに収穫の恵みに感謝する「サンサーイ祭り」が起源とされています。
コムローイは英語で「Khom Loi」と書き、タイ語でKhomは「光」、Loiは「浮く」という意味だそうです。
その名前の通り、和紙でできたランタンに火を灯し、夜空に一斉に放って天にいるブッダに感謝の気持ちを捧げます。
その光景はとても幻想的で、ディズニー映画『ラプンツェル』のシーンのモデルにもなりました。
コムローイの打ち上げが無事に終わると、苦難や厄も消え去ってくれると信じられているそう。
厄払いの意味も込められているんだね。
2020年現在は観光客向けのお祭りのみ
実は以前は2種類のコムローイ祭りがありました。
- 地元民向け「イーペン・サンサーイ祭り」(有料)
- 観光客向け「イーペン・ランナー・インターナショナル」(無料)
古くからある「イーペン・サンサーイ祭り」は、宗教的意味合いが強い地元民向けのお祭りです。
それをもっと簡略化して外国人観光客が参加しやすいように2013年からスタートしたのが、「イーペン・ランナー・インターナショナル」。
2016年以降は地元民向けのサンサーイ祭りはなくなり、現在は観光客向けのインターナショナルのみになっています。
最近はインターナショナルの新しい会場がどんどん増えてきていて、参加者はどの会場にするか各自で選ぶことになります。
コムローイ祭りの参加方法
コムローイ祭りは完全チケット制です。
チケットの入手方法はいくつかあります。
- 日本の旅行会社のツアーに申し込む(飛行機・ホテル・送迎・チケット込み)
- チェンマイ発着の現地ツアーに申し込む(送迎・チケット込み)
- ネットで現地の代理店から個人購入する(チケットのみ)
などなど…
コムローイのチケットは発売と同時に旅行会社が買い占めるため、個人入手は難しいです。
またツアーも人気が殺到しすぐに売り切れてしまうので、早めに申し込みをするのが無難です。
予約しようと思ったら、チケットが売り切れている会場もあって焦りました。
夏頃から予約を開始するところが多く、早い者勝ちになります。
8月・9月頃からチケットの発売開始・ウェブに詳細情報が掲載されるので、各サイトをチェックしましょう。
各会場は市内からはアクセスが悪いところが多いので、個人で行くのは少し難易度高めかも。
「初チェンマイ」「初コムローイ」という人は送迎・ガイド付きのツアーにした方が楽チンで安心できるかと思います。
HISのツアー概要
今回我が家はHISのツアー「イーペンチェンマイランタンフェスティバル in メーリム2020」に申し込みました。
チェンマイに1泊2日の日程で「飛行機・ホテル・チケット・日本語ガイド」がついています。
申し込んだのは9月上旬で、料金は37,800バーツ(≒13,200円 現在の為替レートにて)でした。
初コムローイでコロナの影響も怖かったので、少し割高ですが「安心」をとりました。
1泊2日のスケジュール
参考までに、私が参加したツアーのスケジュールです。
1日目 | 早朝バンコク発➡チェンマイ着 ▶バスでホテルまで送迎 ▶午前10時頃、ホテルチェックイン ▶15時頃まで自由行動 ▶バスでコムローイ会場へ |
2日目 | 午前11時半まで自由行動 ▶集合してバスでチェンマイ空港へ |
1日目は5時間ほど自由時間があったので、チェンマイ観光も楽しめました。
パッケージツアーは個人手配よりも割高にはなりますが、手続きはもちろんすべて日本語ですし、何かあったときも安心です。
実は私、こういったパッケージツアー参加は初めてだったんですが…
さすが大手旅行会社、至れり尽くせりの対応で大満足でした。
メーリム会場の特徴
コムローイ会場は複数あり、私たちが参加したのはメーリム会場のお祭りです。
- メージョー大学(※2020年はコロナの影響で中止)
- メーリム
- ドイサケット
- ランプーン(※2020年はコロナの影響で中止)
- CAD
- ガッサンレガシー(2020年新規会場)
※上記以外にも会場はあると思いますが、私の把握している範囲になりますのでご了承ください。
例年もっとも規模が大きく一番人気なのは「メージョー大学」ですが、2020年はコロナの影響で中止となっています。
今年に関してはメーリム会場が、実質一番規模の大きい会場だったようです。
いっぽう今年から「ガッサンレガシー」という新しいお祭り会場ができました。
メーリム会場は他の会場と比べてどんな特徴があるの?
メーリム会場の特徴
- 比較的規模が大きい
- 宗教観が薄くお祭り感覚で楽しめる
- 灯篭流し(ロイクラトン)も楽しめる
- ひとりにつき2個のランタンを上げることができる
メーリムは2017年にできた比較的規模の大きな会場で、「チェンマイ・スカイランタン・フェスティバル」とも呼ばれています。
主催が宗教と無関係な事業者なので、宗教観が薄くお祭りならではの華やかさがあります。
メーリム会場の場所
メーリム会場は、チェンマイ中心地から北へ30~40分ほど車を走らせた、ノーザンスタディセンターという場所にあります。
2020年開催の「メーリム会場」の状況
やっぱりコロナの影響はあったの?
うん。今年はメーリム会場を含めて多くの会場が規模を縮小していたみたいだよ。
添乗員さんの話によると、メーリム会場に関しては、昨年5000人規模だったものが今年は半数以下の2000人だったとのこと。
また外国人観光客が今年は来れないという影響もあり、2020年のメーリム会場においては9割以上が日本人だということでした。
当日の流れと注意点(メーリム会場の場合)
ひとつの参考に、私たちが参加したメーリム会場のコムローイ祭りの様子をお伝えします。
15:00 ホテル出発
添乗員さんのアテンドのもと、各自指定されたバスに乗り込んで会場へ向かいます。
15:40 会場入り・座席確認
バスが走ること約40分、メーリム会場に到着しました。
チケットを係員に渡して、いざ入場。
タイの伝統的衣装を身にまとった美女たちが「ようこそ~」と出迎えてくれました(*´ω`*)
まだまだ空は明るい時間帯。
かなり広い敷地に白い椅子が整然と並べられています。
参加者1人1人に座席があたえられ、番号がふられてあります。
コロナリスクに配慮して、ソーシャルディスタンスをとるように座席は一定間隔をあけて並べられていました。
自分の座席の位置を確認して、大きな荷物は椅子の上に置いておきました。
自由時間
セレモニーが開始するのは19時。
それまでは各自で自由行動になります。
3時間以上も自由行動があるんだね!
私たちはかなり到着が早い方だったみたいで、セレモニー開始まで正直時間を持て余したよ。
会場入りの時間が早めだった理由を添乗員さんに尋ねてみたところ、「渋滞を避けるため」とのこと。
夕方はかなり道路が混みあうそうなので、個人で会場に向かう方は時間帯にご注意ください。
(※添乗員さんによるとタクシーは最低1000バーツほどだそうです)
自由時間は会場で何をして過ごせばいいの?
待ち時間にできることをいくつか紹介します。
①屋台ご飯を食べる
会場にはたくさんの屋台が出店していて、飲食代はチケット料金に含まれているので食べ放題です。
セレモニーまでに夜ご飯を済ませておきましょう。
唐揚げ、パッタイなどのタイ料理・ドリンク・綿あめやポップコーン、アイスなどいろいろあって楽しいです。
日本人参加者が多いので日本人好みの味に調整してくれているようで美味しいものばかりでした。
アルコールは禁止です。
こちらはタイで有名なバタフライピー。
フルーツもどっさり。
サラダコーナーもありましたよ。
野菜不足だったので、ここぞとばかりに食べました(笑)。
ぴっぴは食い意地がはってるから食べまくったんだろうね。
日本人好みに寄せてくれているとは言え、スパイシー料理やタイハーブの甘いジュースも多いです。
水やお茶、子連れの方はお子さん用の食べ物を持参したほうがベターかもしれません。
②伝統舞踊の鑑賞
ステージでは伝統舞踊など、お祭りの雰囲気を盛り上げてくれる催しものを楽しむことができます。
タイの国技であるムエタイを見ることもできました。
司会者がタイ語、英語、日本語で説明をしてくれました。
空が暗くなるにつれ、明かりが灯った提灯が存在感を増してどんどん雰囲気がでてきました。
③灯篭流し(ロイクラトン)
日が暮れたら灯篭流し(ロイクラトン)をしましょう。
会場を奥へ進むと小川があり、そこで体験ができます。
ロイクラトンってなに?
コムローイと同じ時期に行われる仏教のお祭りで、水の精霊に祈りを捧げるよ。
- 発祥地はタイ北部のスコータイ
- コムローイ祭りと同時期に開催される仏教のお祭り
- ロイは「流す」、クラトンは「灯籠」の意味
- バナナの葉で作った灯籠(クラトン)を川に流す
- 水の精霊へ感謝と祈りを捧げる
ロイクラトンはコムローイとは別のお祭りですが、メーリム会場ではこの両方を体験することができます。
参加者は1人1個ずつクラトンが流せます。
バナナの葉で作られた篭のなかに花が敷き詰められた可愛いクラトンがいっぱい。
この数千個のクラトンは、地元の子どもたちが頑張って作ってくれているんだとか。
ありがたいね。
好きなクラトンを1つもらい、クラトンに立っている線香に火をつけます。
お祈りをして川に流しました。
人々の思いを乗せたクラトンが、明かりを灯しながら川を流れていく光景はとても幻想的で綺麗でした。
19:00 セレモニー開始
セレモニー開始時刻に近づくと、少しずつみんな指定の席につきはじめます。
19時になると、セレモニーがスタート。
ステージ上で繰り広げられる伝統舞踊を見たり、お坊さんのお経を聴いたりします。
セレモニーが始まってすぐにコムローイ打ち上げをするというわけではないんだね?
うん。打ち上げまでセレモニーは1時間くらい続くよ。
神聖で素敵なセレモニーなのですが、後方の席だとステージの様子はほとんど見えません。
打ち上げまでの1時間が、正直いうと長く感じました。
お子さんは退屈してしまうかもしれないので、動画など遊び道具を準備されておくと良いかもしれないです。
この日は夕方に雨が降ったりと不安定な天気だったのですが、セレモニーが始めると雲がどんどん晴れて、美しい満月がくっきりと顔を出してくれました。
私は打ち上げがうまくいくか不安で緊張して、ずっとソワソワしていました。
20:00 ランタン打ち上げ開始
セレモニーが終了し、ついにランタンの打ち上げが始まります。
つ、ついにだね!
メーリムでは1人につき2つのランタンがもらえます。
メーリム会場ではランタンを2つ飛ばすことができますが、「1人につき1つ」など会場によってその数はまちまちです。
ランタンって飛ばすの難しいの?
うん、想像以上に難しくて緊張したよ。
本番までに手順をイメージしておくのはかなり重要だと思うなぁ。
- そこにランタンの燃料に点火
- ランタンが膨らむまで待つ
- 浮きあがるようになったら放つ
ランタンを広げると、想像以上に大きい!
1人1つランタンはありますが、1人で火を灯すのは難しいので、2人1組でランタンを飛ばします。
ここからハイパー忙しい、怒涛の打ち上げが始まります。
①ランタンの燃料に点火
座席の近くに火を灯した棒が立っています。
※写真上、オレンジ枠で囲ったものが「棒」
「それではみなさん、火をつけてください」というアナウンスがあったら、ランタンの着火剤部分にその棒の火を近づけて点火していきます。
日本語のアナウンスもあります。
なかなか火が付きにくいことがありますが、焦らず落ち着いてください。
しっかりとランタンを広げて火が和紙に燃え移らないようご注意ください。
私たちが恐る恐るランタンの点火作業を行っていたところ、背後で悲鳴が聞こえて振り向くと…
なんと、とあるご家族のランタンが燃えている!
なんと!
火が燃え移ってしまったんだね…
ランタンは燃えカスになってしまうし、火が服や髪に移るとすごく危険だし、本当に怖いと思いました。
失敗すると大惨事にもなりかねないので、とくに最初の一発目は慎重に点火しましょう。
私も基本やらかすタイプで、夫がいなかったら絶対に燃やしていたと思います(笑)。
②ランタンが膨らむまで待つ
ランタンは火をつけてから徐々に膨らみます。
ランタンが熱でじゅうぶんに膨らむまで、数分間待つ必要があります。
火をつけてからすぐに飛ばせるわけではないんだね。
膨らむまで待つあいだも、火が和紙に燃えうつらないように2人でランタンを持って支える必要があります。
しっかりランタンがふくらみ安定してきたら、1人で持っても大丈夫です。
③アナウンスとともに夜空へ放つ
用意ができたらアナウンスがあるのを待ちます。
最初の打ち上げは夫で、私は撮影担当になりました。
みなさん、用意はいいですか?
5!4!3!2!1…飛ばしてくださーい!
アナウンスに合わせてゆっくりと手を離し、夜空にランタンを放ちます。
数千ものランタンが一斉に空へと解き放たれました。
同時に花火が「パパパパーン!!」と打ちあがりました。
綺麗…♡
まさにラプンツェルの世界…
見上げると広がるのは、オレンジ色に輝くランタンに埋め尽くされた夜空。
とっても感動しながらも、「この絶景をおさめねば」と大慌てで動画や写真を撮りまくりました。
これがかなり忙しい(笑)。
最初のカウントダウン直後の夜空が、全員で一斉にランタンを飛ばすので一番綺麗です。
写真や動画にこだわりたい人は、この瞬間はおさえたいところ。
カウントダウンでランタンを飛ばすのを我慢して「撮影に徹する」のもひとつです。
1つ目の打ち上げが終わったら、次のカウントダウンに間に合うように急いで2つ目の打ち上げ準備。
(※カウントダウンに合わせず個人のペースで打ち上げしても大丈夫です)
今度は私が打ち上げ、夫が撮影係です。
2人で点火し、膨らむまで一緒にランタンを支えてもらいます。
ランタンが膨らんで安定してきたら私1人でもって、写真を撮ってもらいました。
「打ち上げるときはお願い事をしてください」と言われたことを思い出し、急いでお願い事(笑)。
夜空に放つと、私の願いをのせたランタンがゆっくりと空へ昇っていきました。
ちなみにランタンは両手でしっかり支える必要があるため、片手で撮影はできません。
私たちは今回使わなかったのですが、三脚・カメラ・リモコンなどがあると、ランタンが空に放たれる様子や自分たちが打ち上げる様子を撮影しやすいかもしれません。
ツアー会社の添乗員さんに写真を撮ってもらうのおすすめ
もしツアー添乗員さんが近くにいらっしゃる場合は、写真撮影をお願いするのもおすすめです。
添乗員さんが「写真撮りますよ」と声をかけてくれて、2人で打ち上げする様子を素晴らしい写真におさめてくれました。
素敵な写真を撮ってもらったね♪
夫婦2人で合計4つのランタンを打ち上げたわけですが、慣れない作業をしながらの写真や動画撮影はかなり慌ただしいです。
子連れのご家庭などは、点火の際により一層の注意が必要になるでしょう。
無理にカウントダウンに合わせようとせず、各自のペースで落ち着いて楽しむのが大事かもしれませんね。
21:00 イベント終了
21時にコムローイ祭りは終了。
添乗員さんのアテンドでツアー会社のバスに乗り込みます。
22:00 チェンマイ中心部へ戻る
22時前くらいに無事に中心部に戻ってきました。
ホテルに戻ってから、少しだけ旧市街をお散歩。
2020年は土日開催でハロウィンの日とも重なったこともあってか、コロナの影響を感じないほど多くの人で賑わっていました。
ピン橋周辺もとっても綺麗。
夜の散策も楽しそうだね。
チェンマイって素敵な街だなぁ。
雰囲気の良いBarでお酒を一杯飲んで帰りました。
その他留意点5つ
そのほかの留意点をお伝えします。
露出の多い服装はひかえる
コムローイ祭りはあくまで「神への信仰を表す仏教儀式」です。
短パン・ノースリーブ・ミニスカートなど露出度の高い服装は避けましょう。
私たちはTシャツと長ズボンで行きました。
羽織るものを持参する
チェンマイは昼間は暑いですが、朝・夜は気温が下がります。
その対策として、カーディガンやストールなど1枚羽織るものがあると安心です。
とはいっても私はほとんど使いませんでした。
薄めのもので十分だと思います。
ビニールシートの持参がおすすめ
ビニールシートがあるとこんな時に便利です。
- 自由時間で座る椅子が確保できなかったとき
- セレモニーが始まって荷物を地面に直接置きたくないとき
自由時間のとき、座る場所を確保できないことがあります。
そんな時は地面にビニールシートを広げてゆっくりくつろげます。
打ち上げのときもビニールシートの上に荷物を置けて、汚れないしとても便利でした。
トイレは早めに済ませておく
セレモニー直前はトイレが混雑することがあるので、早めに済ませておくのがベターです。
メーリム会場のトイレは洋式もあり、想像していたほど汚くなかったです。
トイレットペーパーが無くなる可能性もあるので、ポケットティッシュなどあると安心ですね。
「備えあれば憂いなし」だね♪
知っておきたい「コムローイ祭りの功罪」
「世界で最も美しいお祭り」と評され、多くの人を笑顔にしてくれるコムローイ祭り。
しかし幻想的で華やかな裏側で、様々な事故や被害を生んでいるというのも事実なのです。
え!そうなの!?
環境・ごみ問題
夜空に放たれたコムローイや川に流されたクラトンは、人の手により回収されることになります。
その残骸は至る所に散乱し、回収しきれず自然分解されないものは自然破壊や水質汚染に繋がるリスクがあるのです。
最近では環境に配慮した取り組みも積極的に行われています。
ただ課題はまだまだ山積のようです。
参加者自身も「ゴミを捨てない」とかマナーを守って意識していたいね。
火災問題
熱気級であるランタンを飛ばしたあと、住宅や森に落下して火災を起こしてしまう可能性があります。
基本的に街中での打ち上げは禁止されていますが、風の影響などで民家の屋根などに落下して火が燃え移ったという被害も繰り返し起きているようです。
ビニールハウスに大きな穴が空く被害を受けるなど、SNS上でコムローイによる被害や影響が報告された。
引用元:wise「コムローイの課題」
航空機への影響
空を舞うランタンが飛行機のエンジン故障の原因になることから、お祭り当日の夕方以降のチェンマイ空港のフライトは欠航にするなど対策しているようです。
滑走路に大量のランタンが落下したりするなどの事例も報告されています。
パイロットが自身のフェイスブックに、「上空約4000メートルの高さで飛行中にコムローイが飛んで来た。文化・風習は大事だが、時代のルールに則って行うべきだ」と投稿。
引用元:wise「コムローイの課題」
綺麗で華やかだけじゃない、深刻な課題もいっぱいあるんだね。
問題もたくさんあるコムローイ祭りですが、チェンマイにとって大きな収入源であることもまた事実です。
最近では課題解決に向けてあらゆる工夫がなされ、対策も少しずつとられるようになっています。
私たち観光客も華やかな側面だけでなく、その裏側にある問題についても知っておくことは大切かもしれませんね。
まとめ
多くの人を幸せな気持ちにしてくれる、タイを代表するお祭り「コムローイ」。
一生忘れられない素敵な思い出ができました。
これだけの数のランタンに埋め尽くされた夜空の絶景を見ることができるのはタイだけです。
気になった方はぜひ「コムローイ祭り」に参加してみてくださいね♪
来年参加してみる~!