みなさんコーヒーは好きですか?
今回は、日本でも大人気のグアテマラコーヒーについてのお話です。
グアテマラの古都アンティグアでコーヒー農園を見学してきました!
その様子をふくめてグアテマラコーヒーの歴史・特徴・製造工程などをまるごと紹介します。
ボクたちが普段あたりまえのように飲んでいるコーヒー…
一体どうやって作られているんだろう?
- グアテマラってどんな国?
- グアテマラコーヒーの特徴
- フィラデルフィア農園見学ツアーの様子
- グアテマラコーヒーの栽培工程
コーヒーを知ればコーヒーのある暮らしがもっと豊かになる。
それではさっそく見ていきましょう!
グアテマラの基本情報
グアテマラってあまり日本の私たちには馴染みがない国ですよね。
私は約1カ月間グアテマラに滞在した経験があるのですが、まぁそれはそれは大好きになりまして。
最初に少しだけグアテマラの紹介をさせてください。
- メキシコの南に位置する中米の国
- 首都はグアテマラシティー
- 国土面積は日本の3分の1程度
- 公用語はスペイン語
- 主な宗教はキリスト教
- 亜熱帯気候
- 主要産業は農業(コーヒー・バナナ・砂糖・カルダモン)と繊維産業
グアテマラは、1821年にスペインから独立しました。
街歩きをすると、スペイン支配の名残であるコロニアル様式の建物をあちこちでみかけます。
中南米では「コロニアル=スペイン統治時代」という意味で、スペイン統治時代の建物を「コロニアル様式」と言ったりします。
古都アンティグアのランドマークとして有名な「ラ・メルセー教会」。
黄色の建物が青空によく映えます。
うわぁ、綺麗~!!!
かつてマヤ文明が栄えたグアテマラ。
現在でも国民の半分以上はマヤ系の先住民族です。
こちらは古代マヤ遺跡として有名な「ティカル遺跡」です。
私が思うグアテマラの最大の魅力は、マヤの伝統文化が今も色濃く残っていること。
とくに先住民が日常的に着ている民族衣装は本当に色鮮やかで圧巻です。
こちらの写真は、散歩途中にふらりと立ち寄った市場の光景なんですが・・・
グアテマラ・レインボーと呼ばれるカラフルな民族衣装をまとった人々が大勢いて、本当に綺麗で感動すら覚えました。
カラフルで綺麗だねー!!
可愛すぎるグアテマラ雑貨に惚れ込む人も多いです。
こんな魅力いっぱいのグアテマラですが、欠かすことができないのがそう、グアテマラコーヒーです。
グアテマラコーヒーについて
日本でも高い知名度を誇るグアテマラコーヒーは、スタバや缶コーヒーでもお馴染みです。
世界におけるグアテマラのコーヒー豆生産量は年間およそ25万トンで現在第9位!
その品質は世界的に高く評価されているんです。
歴史
グアテマラにコーヒーが伝わったのは1750年頃で、修道士により持ち込まれたのが始まりだとされています。
広く普及していったのは1850年ごろ。
もともとグアテマラの輸出の中心は天然染料だったのですが、化学染料に押されて伸び悩んでいました。
隣のコスタリカがコーヒーで発展していく様子をみて、グアテマラでも本格的にコーヒー栽培が進められることになったのです。
ちなみに日本にコーヒーが伝わったのは鎖国下の江戸時代。
長崎の出島に出入りを認められたオランダ人から持ち込まれたとされています。
主要産地
コーヒーは熱帯で栽培されます。
中南米・アフリカ・東南アジアなどを中心に、コーヒー栽培可能な熱帯地域は「コーヒーベルト」と呼ばれ、グアテマラも含まれます。
グアテマラやコスタリカなどの中米では、高地の産地の豆が高く評価されます。
高地で栽培すると寒暖差で実がしまって酸味が出ます。
そのあとローストすると甘みが生まれ、風味も豊かになるんだそうです。
グアテマラの主要なコーヒー豆の産地は次の8つです。
- ウエウエテナンゴ
- アティトラン
- コバン
- フライハネス
- サンマルコス
- アンティグア
- オリエンテ
- アカテナンゴ
豆の特徴
グアテマラのコーヒー豆は産地によって味わいに多様性があります。
たとえば古都アンティグアの気候は「厳しい寒暖差」「適度な雨量」「火山灰の土壌」などコーヒー栽培に適した素晴らしい条件がそろっています。
そのためアンティグア産の豆は、甘い香り・上品な酸味・コクがあってとっても良質なんだそうです。
【フィラデルフィア農園】コーヒー農園ツアーレポ
アンディグアで有名なコーヒー農園「フィラデルフィア農園」の見学ツアーに参加してきたので、その様子を詳しくお伝えします!
住所:Interior Of Finca Filadelfia Antigua Guatemala
電話番号:+502-7728-0800
所要時間:約3時間
料金:US$25~
アクセス:送迎あり
このツアーでは1杯のコーヒーができるまでのプロセスを見学することができるんです。
農園はとても広大なので、トラックに乗って見学します。
わぁ、コーヒーの木がたくさんある!
直射日光・風・霜などから木を守るためのシェードツリーが一定間隔で植えられています。
シェードツリー落ち葉も肥料としても役立つ優れものなのです。
これがコーヒーの実。
熟すとさくらんぼのように赤くなることから「チェリー」と呼ばれています。
これがコーヒーの実なの?
いつも見てる茶色い豆と違ってびっくり!
「食べてみて」といわれて果肉をかじってみると、ほんのり甘い。
赤い皮を剥くと、種子が向かい合わさる形で2つ入っています。
この種子こそが私たちがコーヒー豆として知っているコーヒーの原材料なのです。
敷地内には熟したチェリーを摘み取る作業をしている人がたくさんいます。
ピッキングをするほとんどが女性で、なかには若い女の子もいました。
細かいピッキング作業には丁寧で繊細な女性の力が欠かせないんだそう。
テンポよくピッキングしていく様子はまさに職人技です!
コーヒーの木は苗木を植えてから実を収穫できるまで約3年くらいかかり、その後は20年ほど収穫できるようです。
チェリーから生豆を取り出す作業のことを「精製」といいます。
フィラデルフィア農園では収穫したチェリーを天日乾燥して精製しています。
広大な敷地にチェリーが天日干しされている光景はかなりの見ごたえでした。
ナチュラル | チェリーを天日干ししカラカラにして精製。特徴はフーティーな香り・穏やかな酸味。 |
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ウォッシュド | 水に沈め不純物などを取り除いて精製。すっきりとした酸味が際立つ。 |
セミウォッシュド | 前半はウォッシュド式で、後半は天日干しして精製。ナチュラルとウォッシュドの中間の香味。 |
グアテマラで生産されるコーヒーの95%以上がウォッシュドです。
天日乾燥ができたお豆さんは淡い緑色でカラカラになっています。
いよいよ仕上げの工程、焙煎です。
焙煎とはコーヒーの生豆を炒る加熱作業のこと。
焙煎がすすむと豆は茶褐色、さらに黒褐色へと変化していきます。
ふわぁ~、とってもいい香り。
焙煎時間や熱のかけ方の違いによって風味が大きく変わるんだそうです。
こうしてついにコーヒー豆ができあがりました!
豆は品質によりいくつかの等級に分けられたうえ、麻袋につめられて世界中に輸出されます。
コーヒー豆の等級は豆の大きさ・品質・標高などによって決められ、生産国により基準が異なります。
グアテマラをふくむ中米では標高により格付けされ、標高が高いほど高い等級がつけられます。
ちなみにフィラデルフィア農園の最大輸出先はなんと日本なんだそう。
なんと!
この農園のコーヒー豆が地球の裏側の日本まで運ばれているんだね。
すごいよね!
ただ品質の良い豆のほとんどは海外に輸出されて品質の悪い豆はグアテマラ国内で消費されるという実情もあるみたい。
ツアー終了後は併設されたカフェでコーヒーを試飲させてもらえます。
チェリーがコーヒーになる一連のプロセスを知ったあとに飲む一杯は最高に美味しくて格別でした。
内容盛りだくさんで学びが多いツアーだったね!
本場のグアテマラコーヒーを堪能しよう
もしアンティグアを訪れる機会があったら、ぜひフィラデルフィア農園のツアーに参加してみてください。
貴重な経験になること間違いなしです。
普段何気なくコーヒーを飲んでいたけど、一気にありがたみが増したよ。
コーヒーを飲みながらはるか遠くの国の農園に思いを馳せてみるのも豊かな時間だよね。
日本から取り寄せ可能なグアテマラコーヒー
日本でも本場グアテマラコーヒーを取り寄せすることができます。
アンティグアのコーヒー農園「アゾテア農園」で栽培されたコーヒー豆です。
フィラデルフィア農園とアゾテア農園はアンティグアの有名2大農園なのです。
アゾテア農園の豆はほどよい酸味とコクが特徴で、焙煎したての高品質な豆がパッキングされています。
手挽きでコーヒーを淹れるのもまた豊かな時間。
この記事がみなさんのコーヒーライフ充実にお役立ちできれば嬉しいです。
グアテマラコーヒー飲みに行こうっと~♪