こんにちは、世界一周経験者のぴっぴです。
東アフリカの緑豊かな国、ウガンダの旅。
「首都カンパラ編」の続編で、今回はウガンダ西部の町『フォート・ポータル』を訪れたときの話をシェアします。
この町で私はひとりのウガンダ人女性と出会い、彼女の自宅や職場の学校を訪問させてもらうことになりました。
キラキラ笑顔の子どもたちとの出会いの話も紹介します。
フォートポータル、いったいどんな場所なんだろう?
ウガンダ西部の町「フォート・ポータル」
首都カンパラからバスでおよそ5時間かけてやってきたのは、ウガンダ西部の町フォート・ポータル。
その車窓から見えるのは、広大な大地に見渡す限り続くバナナの木。
大都市カンパラの喧騒からはなれて、大自然に癒されます。
雨量の多いウガンダの地では植物がよく育つのです。
フォートポータルはウガンダ西部に位置し、コンゴ民主共和国との国境も近い。
緑に囲まれた自然豊かで穏やかな場所です。
フォート・ポータルは少数民族「ピグミー」が暮らす村への起点の場所でもあります。
ピグミー族に会うためにフォート・ポータルを訪れる旅人も多いようです。
現地に到着して町を散策していると、通り過ぎる人たちがみんな笑顔で“Hello, how are you??”と挨拶をしてくれます。
とても陽気な人々の笑顔に癒されます。
ウガンダ人女性「イヴリン」との出会い
町を散策中にひとりのウガンダ人女性と出会いました。
それが、イヴリンです。
イブリンは24歳で結婚してお子さんがひとり。
小学校の先生として働いているのだそうです。
道端で少しおしゃべりしたあと、彼女が「私の家に遊びにこない?」とたずねてきました。
お言葉に甘えてそのまま自宅にお邪魔させてもらうことになったのです。
イヴリンの自宅訪問
イヴリンの自宅の庭はとても広く、たくさんのバナナの木が生い茂っています。
ウガンダ人の主食はバナナですが、ここに生えているのは「マトケ」という甘くない緑色のバナナです。
マトケ?
参考: Wikipedia「マトケ」
イヴリンは教師の仕事だけでなく、サイドビジネスとして自宅で日用品の販売もしています。
このサイドビジネスはおもに旦那さんが担当しているのだそう。
イヴリンの2歳の息子さんジョダンは恥ずかしがりやなシャイボーイです。
ときおり見せてくれるはにかんだ笑顔がとってもチャーミングなんです!
「ランチをご馳走するわ」とイヴリン。
ありがたくお言葉に甘えることにします。
「マトケ」を使った料理を作ってくれるみたいでワクワク。
彼女がマトケの皮を剥いているあいだ、いろんな話をしました。
彼女の仕事のことや私の旅のこと、日本とウガンダのこと。
私は言いました。
日本では働きすぎで疲れて、自殺してしまう人がいるんだ。
するとイヴリンは言いました。
そう、それはとても悲しいことだね。
でもウガンダには貧しさを苦に自殺する人がいるわ。
イヴリンは自身の「生活の貧しさ」についてたびたび言及しました。
私は、彼女が私の持ち物や服装や日本での暮らしについて強い興味を持ち、私のことを羨む気持ちがあるのを感じました。
あれ、イヴリンが木をたたき割りはじめた。
何をしているんだろう?
叩き割った薪は「かまど用」でした。
最初この「かまど」を見たとき、正直びっくりしてしまいました。
そのときの気持ちをどう表現したらいいんでしょう。
友達の家に遊びに行ったら「自分の家とまったく違っていてびっくりした」という感じでしょうか。
私の家庭は決して裕福なわけではありません。
でもイヴリンの自宅をみて、日本とウガンダのあいだの大きな経済的格差を実感してしまったのです。
ぐつぐつぐつぐつ。
食材を煮込んだ鍋の中に、ピーナッツの粉をベースに作った「ジーナッツ」と呼ばれるソースを投入していきます。
ジョダンが「僕もやりたい~!」と鍋に手を近づけました。
するとイブリンに「危ないでしょうが!」と叱られていました(笑)。
出来上がったのがこちら。
マトケとナスをジーナッツで煮込んだ一品です。
ちょっとドキドキしながら食べてみると…
ほどよく塩がきいていて想像以上においしい!
おいしいんだー!
マトケとナスにジーナッツのソースもよく合っています。
パクパク食べてあっという間に完食しました。
イヴリン、ごちそうさまです。
イヴリンが働く小学校を訪問
イヴリンの自宅でランチをご馳走になったあと、彼女が「私が働いている小学校にこない?」と提案してくれたんです。
イブリンの自宅から歩いて約10分。
こぢんまりした可愛い小学校に到着しました。
そこにいたのは…たくさんの子どもたち!
私を見つけるとみんな「わぁーー!!」ってかけよって抱きついてきてくれました!
彼らのはじける笑顔とキラキラした瞳。
え、なんなのこの可愛い子たち……
そこから私の奪い合い (笑)。
アジア人、というか外国人が珍しいのでしょう。
子どもたちが私の髪の毛を触りながら「いいなぁ~、長くて綺麗だねぇ~、可愛いね~」って褒めてくれます。
彼らの髪質は固めで短くてクルクルしています。
すごく可愛いのですが、ウガンダでは長い髪の毛に憧れをもってい人が多いようです。
この日の学校はこれでおしまい、みんなで手をつないでお家に帰ります。
別れ際にイヴリンが言いました。
明日は午前中から学校においでよ。
せっかくなので、次の日も訪問させてもらうことにしました。
翌日も小学校へ
翌日は朝から学校にお邪魔しました。
教室をのぞくと子どもたちが「あ!昨日のお姉さんだ!」と私に気付いて始終キョロキョロしたり手を振ったりしてくれます。
みんな、先生の授業聞いて!笑
可愛すぎやけど!
子供たちが学校で過ごすのは8:30~12:00までで、毎日3つのクラスがあるそうです。
生徒数は全員で140人ほど。
babyクラスは3歳、middleクラスは4歳、highクラスは5歳です。
海外の学生さんをインターン生として短期受け入れなどもしているそうです。
ほかの先生方にもあいさつすると「ようこそいらっしゃいました」と優しく出むかえてくれました。
さて、授業が終わったら待ちに待った休み時間!
子どもたちが「ワー!」と校庭にかけだします。
校庭の遊具は数が少なくて、どうしても取り合いになってしまいます。
すべり台を滑るために長い行列をつくる子どもたち。
ブランコも大人気です。
完全に定員オーバーだね。
子どもたちが調子に乗って勢いよくブランコを漕いでいたら、イブリンに「危ないでしょ!」って大声で叱られていました (笑)。
私も子どもたちといっぱい遊びました。
みんな私を奪い合うのに必死です。
私、超幸せもの・・・
私が即興でつくった「バナナの歌」を歌ったり、地面に丸をかいて「ケンケン遊び」教えたり、私が知っている日本の遊び方もシェアしました。
タコの口の変顔も伝授。
みんな本当に可愛いね♡
人懐こくてピュアで可愛い子どもたち。
葉っぱのプレゼントをもらいました。
こうして本当に楽しい時間を過ごさせてもらいました。
イブリンありがとう。
別れ際、彼女にメッセージを書いた折り鶴を渡しました。
さぁ、みんなお家に帰ろう。
さよならまたね。
いつまでもそのキラキラな笑顔のままでいてね。
楽しい幸せな時間をありがとう。
ウガンダの旅「まとめ」
自然が豊かで人も優しいアフリカの真珠、ウガンダ。
経済発展が進むウガンダですが、国全体としてはまだまだ貧しい。
けれどウガンダ人のピュアさ・素直さ・人のよさは、これまで訪れた国の中でもピカイチだと感じます。
また戻りたい大好きな国になりました。
いっぽう、現地の人と仲良くなればなるほど、彼らとの経済格差を痛感する場面がたくさんありました。
明らかに彼らよりも裕福な私を羨むまなざしを感じるととても複雑な気持ちにもなった。
私がのんきに旅をしている姿が、知らず知らずのうちに彼らを傷つけているのではないか。
「自分の裕福さを見せつけている」ように思われているのではないか。
私が旅をすることで、彼らが知らなくていいことを知ってしまうのではないか。
いろんなことを考えました。
でも、彼らにあって私にないものがたくさんあることも確かなのです。
いろいろと考えさせられるね。
でもぴっぴがイヴリンや子どもたちと一緒に過ごした時間は、いろんな違いを超えてきっと通じ合えていたと思うよ。
いろんな出会いを通じて私自身学ばされるものも多かったです。
愛しきウガンダよ、また遊びにいくね。